当クリニックについて

院長の一言

徒然なるままに⑩ 夏の思い出

2025/09/09   暦の上では秋。二十四節気に照らせば立秋を過ぎて久しく、気象学的にも秋のはずなのに、空はまだ真夏の色をしています。陽射しは容赦なく、気温は連日三十度を超え、季節の帳面と肌の感覚がどうにも噛み合いません。夏の思い出といえば、真っ先に浮かぶのは「夏休みの友」。自由研究に読書感想文。あの冊子を前に、鉛筆を握りしめて唸っていた日々が懐かしいです。今の子どもたちはどうなのでしょう。聞けば「夏友」はすでに姿を消して久しいといいます。自由研究は孫たちが何やら熱心に取り組んでいましたが、読書感想文となると、タブレット片手にゲームに夢中な姿を見る限り、どうも存在していないような気がします。そんな孫たちに少しでも「夏休みの思い出」を残してやりたくて今年は田舎にある家で手作りの樋を孫たちと作り流しソーメンをしました。またスイカを冷やし庭でスイカ割り。夜には花火も。線香花火の儚い光に孫たちは歓声を上げていました。都会ではなかなか味わえない遊びばかりで非日常のひとときに孫たちは目を輝かせていました。その姿を見ていると昭和の夏がほんの少しだけ令和の空に舞い戻ってきたような気が....

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