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院長の一言
COVID-19 その63 全数把握の見直し
2022/09/06
日本のコロナ罹患数が世界一というニュースが先月から耳にすることが多くなりました。我が国では一日20万を超える陽性者数があり、さもありなんと思っていましたが、欧米では陽性者の全数把握がすでに見直されており毎日掲載されるジョンズ・ホプキンス大のデータはもはや参考値であり、増減の傾向を知る指標にすぎないとの専門家の意見があります。日本も9月2日から全数把握の見直しが政府より発せられました。この件に関しては当初全国の自治体からの要請が政府によせられていたにも関わらず2日から実施した県はわずかに宮城、茨城、鳥取そして佐賀の4県にとどまりました。なぜそのような事態が起こったのでしょうか?いろいろな意見があるものの、高リスクに対しての報告だけではその他の症状がある方に対するサポートが希薄になり、かえって医療機関をひっ迫させる事態が生じる懸念があるということが主な理由のようです。この時期一日20万人前後の陽性者数があるということはこの一か月で600万人前後、その中には無症状あるいは極軽症者は漏れている可能性もあり、もはや正確な数字把握は意味がないのかも知れません。数字よりも症状がある方に対していかに医療の提供を継続するかを考えること、そして各個人が症状が少しでもあったら自らの行動制限を課し感染拡大の予防に注力することなど本質的な対応が今は求められていると思います。
