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院長の一言
COVID-19 その23 普通の生活に全力を尽くす
2020/12/18
昨日、東京のコロナ感染陽性者数が822名と報道されていました。この数字を見て驚き恐怖に駆られる人、これから益々増えていくであろうと冷静にとらえている人など様々な人がいることでしょう。大事な事は日頃からの備え、‘うつらない’そして‘うつさない’。でもそろそろ‘うつった時にどう対処して行けばいいのか’メンタル面、生活の面からも備えておかねばならなくなってきているようです。最近、作家の沢木耕太郎氏がこんなことを書いていました。かの大女優吉永小百合さんと修善寺で対談予定だった際、自分は電車で向かっていたのですがなんとその車両に吉永さんが2人連れでちょっと観光にという出で立ちで乗ってきたそうで、それが沢木氏の目には‘普通’に映ったそうです。そんなエピソードについて彼は‘吉永さんはあらゆる意味において普通だった。スターである吉永さんはある時期から’普通‘でありたいと願い、そのように生きることを意志している方だったのだ。~中略~細心の注意を払いつつ、全力で普通でありつづける。細心も、全力も、普通ということは相反する言葉であるかもしれない。~中略~ウイルスの流行というこの特別な状況においては、やはり’細心‘と’全力‘が普通であるために必須のものであるに違いないのだ。’私たちはこのような状況にあってまだ普通の事を当たり前に出来ると思っているのではないでしょうか。普通の生活が出来ることが当たり前だったのは既に昔の事、今は普通の事を細心かつ全力でする時代になってしまったことを一人一人が自覚しなければなりませんし、普通でなくなった時の心構えもしっかりしていなければならない、そんなことを改めて考えさせられました。
