当クリニックについて

院長の一言

COVID-19  その14 1237

2020/07/30 1237何の数字かわかりますか?我が国で初めて1000名を超えた昨日の新型コロナ陽性患者数です。ついひと月前までは100名にも満たなかった数がわずか一か月余りで10倍以上に。また半年間感染者数が0であった岩手県も昨日ついに陽性患者が2名出てしまい、さらには各地で過去最高の感染者数を数えています。それにも関わらず、国は以前としてGo toキャンペーンの実施を継続しています。誰が見ても‘今じゃないでしょ’と言いたくなるような中途半端な政策。以前このコーナーで政治は我々の命がかかっている、一票の重みは大きいと書きましたが今の思いを国民一人一人がしっかりと胸に刻んでほしいと思います。今、新型コロナに対する対応について医学的論理からと経済的論理から専門者会議、識者、あまたいるコメンテーターから出て百花繚乱の感があります。皆それぞれの立場では正解の論理、それを両立することができないジレンマに陥っているのが実情でしょう。まさしく医療と経済の二律相反。しかしこのまま感染者数が倍加的に増加し、その影響が高齢者や持病を抱えている方々に出てしまったら医療はひっ迫し通常の医療すなわちがんや血管系さらには救急といった医療が回らなくなるのは自明です。命あっての社会、健康あっての経済と私は思っています。揺らぐ政策の中、結局一人一人が自身の身を守るほかないのでしょうね。

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