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院長の一言
COVID-19 その12 公衆衛生学
2020/06/23
8,954,692人 468,375人 この数字は何を表しているでしょう?2020年6月22日午後4時現在の世界のコロナウイルス陽性患者数とそれによる死亡者数です。このような数字をたちどころに収集し、世界に発信しているのが米国ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター。今や世界中のメディアがここから発信されるデータを利用しているのです。これまでにない迅速な発表により世界の動きをいち早く知る事ができ、見えない敵である新型コロナウイルスに対する対策を講じる上で重責を担っています。この情報を発信しているのがセンターの共同ディレクターであるLauren Gardner率いるチーム(COVID-19 ダッシュボードチーム)であり、そのきっかけとなったのが一人の中国人大学院生Ensheng Dong。彼は本年1月中国での新型コロナウイルス感染の拡大兆候を見て、すぐにダッシュボードを作成。それを1月22日にTwitterでシェアしたところ瞬く間に注目を集めたとのこと。発想もさることながらその拡散方法も今風である事に驚き、対COVID-19 はPCR検査を始め医学のあらゆる分野が現在持つ力を結集し総力戦で行っています。これまで医学統計学をはじめとする公衆衛生学は医学の世界でも地味な分野に属し、あまり注目されていませんでしたが、今では毎日彼らの発する数字に全世界が注目しています。日本では17,629人、961人(いずれも6月22日午後8時現在)。果たして来月の今頃はどんな数字になっているのでしょうか。
