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院長の一言

COVID-19 その7 ~花鳥風月~

2020/05/01 今年の4月はどこに行ってしまったのでしょう。まさに‘花のいろはうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに’の心境でした。 最近では花が盛りの藤棚やチューリップの花が摘まれていることをニュースで知りました。目的は感染予防ということですが、、、そのニュースが流れたとき花を摘むということと感染予防との関係が結びつかず理解するまでに多少の時間を要しました。美しい花を愛でるために大勢の人たちが集まってしまう、それが感染の原因となるから花を摘み、人払いをするのだとか・・花に罪はないのに、花鳥風月をこよなく愛する日本人の心まで摘まれてしまったようなそんなさびしい気持ちになりました。確かに人が大勢集まる事は今、絶対に避けるべきですが、それを阻止するために果たして花を摘むことが必要だったのか・・担当の方は日頃から愛情を込め花を育てているだけにおそらくは私以上に、摘む事に対してかなりな想いがあったでしょうし、もちろん他の方法も考えた事でしょう。こんなところまで新型ウイルス感染の影響がでているとは・・・皆が各分野でそれぞれに頑張っているとき非常事態だからこそ一人一人が守るべきところは守っていただきたいと思っています。  今、医療界は新型ウイルス感染と戦いそして院内感染と戦っています。物心ともにギリギリのところで医療者は頑張っているのですから、どうか皆さんも心を一つにして戦って欲しいと思います。一人一人の自覚でそれができると思います。花を摘むこともなく・・・。

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