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院長の一言

徒然なるままに⑮~AIとがん細胞

2025/11/25   先日AIに関する勉強会に参加しました。AIを用いた事務の効率化や患者待ち時間短縮などに関するヒントが聞けるのではとの思いで参加したのですが、内容はその先、すなわちAIの根本的な話に加え、将来のAIに関するものでした。内容を私なりの解釈でまとめると以下のごとくです。AIはまるである日突然、目を覚ましたかのように誕生したそうです。Deep Learningの学習を重ねていたら、ある瞬間に「認識する」という扉を開け、言葉を発し始めたのだそうです。
  今、AIは効率化や創造性の分野で活躍しています。文章を整えたり、アイデアを出したり、仕事の手助けをしたり、さらに、コミュニケーションツールとしても使われています。人との会話が苦手な人にとって、AIは気軽に話せる相手になり得ますがその一方で、AIとの対話が孤独を深め、命を絶つ選択につながってしまった人もいるという事でした。
なぜそんなことが起きるのか。それは、AIが「薄っぺらい」からだそうです。いい言葉しか返さず、深い共感も、揺るぎない信頼もなくまるで薄皮饅頭の皮だけを食べているようなものなのだそうです。見た目は整っていても、中身がない。今、開発者たちはその「皮だけの饅頭」に、あんこを詰めようとしているそうです。思いやりや優しさ、そして感情と呼ばれるものを注ぎ込もうとしているのです。さらには自律性という要素も加えようとしています。もしその感情が「良いもの」だけならいいのですがもし「悪いもの」が混ざったら? そのとき、AIはどうなるのか。倫理という重たい問いが、そこに立ちはだかります。概略すればそんな内容でした。気楽に臨んだ会でしたが終了後はAIについてより深く考えさせられました。進化とはなんなのか。人類にとって果たしてAIが進化していく姿は享受できるものなのか等々・・・。
  またこのレクチャーを聴きながら私はふと、がん細胞のことを思い出していました。突然変異し、自律的に増殖するがん細胞。それは、人体を蝕む存在です。AIもまた同じように人類を蝕む存在になりはしないか、そんな不安が心の奥に静かに広がっていました。人類は進化でこれまで歩んできました。しかしそれはあくまでも人間が創造しそして進化をコントロールしてきたものです。今後場合によってはAIにコントロールされるかもしれません。しっかりとした倫理観、哲学そしてなによりも人間がAIをコントロールする事を忘れずに次の世代につながなければならないと感じた次第です。

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