当クリニックについて

院長の一言

西暦の絞込み:

COVID-19 その46  ギリシャ語のアルファベット15番目

2021/12/04 コロナ禍になってから数多くの新語あるいは外来語を急に耳にするようになりました。3密、黙食、ブレークスルー、ソーシャルディスタンス等々。最近になり突然現れたのがオミクロン、はてさてなんのことやらと思っていたのですがどうやらコロナ変異株の新株らしいと。把握するのに2~3日かかりました。その語源をさぐってみたらギリシャ語文字24個のうちの15番目であることがわかりました。ちなみに今まで世間を席捲していたデルタ株のデルタは4番目。WHOはこれまでCOVID-19の変異株の名前を、確認された国や地域の名を冠していたのですが差別や偏見を避けるため2021年5月からギリシャ語の文字順に変異株を名付け始めたそうです。とすると最近話題のオミクロンは15番目の変異株かと思ったら13番目だそうで、13番目のν(ニュー)と14番目のξ(クシー)は除かれたそうです。ニューは新しいnew と混同するのを避けるためですが、はてさてξは何故除かれたのか、諸説あるそうなのですが、それは皆さまの探求心にお任せいたします。

COVID-19 その45 恐る恐る

2021/11/25 我が国では第5波で医療ひっ迫や在宅死など人々を恐怖に陥れたCOVID-19 が不気味なほどに影を潜めている今日この頃、欧州では規制緩和の後、再び猛威を振るい自由な国オランダでさえ今週末から完全ロックダウンを実施するとか、またオーストリアではワクチン接種の義務化など政府のいろいろな規制に対して各地で暴動というニュースが報じられています。お隣韓国でもブレークスルー感染が増加しているそうで、日本の今の状況は人種差ではなさそうです。そんな中、わが国は飲食店の営業時間、人数などについて規制緩和の動きがありますが、この二年近く頑張ってきたせいなのか、素直に飲み会参加、忘年会参加とはいかないような心理になっており、恐る恐るリハビリをしながら社会復帰を目指そうと思っています。もちろんマスク、ソーシャルディスタンスそして手指消毒といった基本的なことは遵守しながら・・・。

COVID-19 その44 モルヌピラビルと新庄

2021/11/05 舌を噛みそうな,おまじないのようなこの名前、英国で承認された世界初の新型コロナ感染症に対する経口薬の名前だそうです。軽症者が服用することにより進行を抑えることができるとか。我が国では塩野義製薬がこの分野に参戦しているものの実用までにはまだ時間がかかりそう。国産ワクチン開発もしかり。研究の分野では欧米の後塵を拝している様子にどうしてなのか?とつい考えてしまいます。研究費に対するお金はもちろんでしょうが、出る杭は打たれる、右ならえを良しとする文化が教育の現場から連綿と続いているのも要因なのかと。そんな事を考えていた折の日ハム、新庄新監督の就任インタビュー。その恰好といい型破りの発言といい日本もまだまだ捨てたものじゃないなと感じた次第。今後の新庄の活躍にも期待ですが、果たして彼は野球界にそして日本に受け入れられるのか楽しみです。

COVID-19 その43 激減

2021/10/21 昨日のCOVID-19 陽性者数は神奈川で16名、東京では41名、全国でも391名と急激な減少が最近見られています。専門家にとってもその原因については明らかではないようですが、海外に目を向ければ米国では一日の陽性患者数が米国では80000人英国では40000人ドイツでも22000人とまだまだ多く、そのような状況を見るにつけ日本のコロナウイルスの中で何が起こっているのか不思議でなりません。ワクチンの接種率の高さが功を奏しているのか?マスクを常時つけたり、手指消毒を真面目に行う国民性だからなのか、いずれにせよこのような静かな時期にこそこれまでの事象について真摯に検証し、第6波の到来を十分に想定しながら種々準備しておくことが大事です。

COVID-19 その42 100代

2021/10/04 岸田文雄氏が第100代首相に選ばれました。初代首相 伊藤博文から数えて100代。この中には一人で複数回首相を歴任した方もいますが、節目の代。とはいっても総選挙を控えており、短命内閣となるのは周知の事実。この内閣は臨時国会を召集して所信表明演説や与野党の代表質問に終始し、そして選挙に突入。まったくあわただしい限りです。コロナもこのような浮足立っている日本を哀れに思っているのか第5波は一応の静けさとなり、医療ひっ迫も落ち着きを見せ、一安心といったところです。がこれまでの経過が教えているように第6波は必ずやってくるでしょう。落ち着いた今こそ第6波に備え、種々準備をしておかねばなりません。そんな折の総裁選挙―首相指名―新内閣発足―臨時国会―解散総選挙。ウイルスは目には見えない生き物だけに一刻の猶予もないのですが・・・。

COVID-19 その41 抗体カクテル療法

2021/09/17   金木犀の香りが街に漂う季節となりました。世の中の話題の中心はオリパラから自民党総裁選にとって替わっています。さてコロナ感染はと言えばようやく第5波のピークは峠を越した感もあり陽性患者数の減少、加えて病床使用率は神奈川が55.8%東京が50.7%と一時期の高い値からは減少し、またあれほど騒がせた自宅療養者数もここにきてようやく落ち着をみせています。最近では抗体カクテル療法の体制作りが急務という話題が-取り上げられています。この抗体カクテル療法、50歳以上や基礎疾患を持つ軽症から中等症の陽性患者に適応ですが、重症化や死亡のリスクを7割下げるとか。かの大国の前大統領もこの恩恵を真っ先に受けた事はまだ記憶に新しい事です。本療法は副作用も伴うことがあるため当初は厳重な監視体制の下、入院で行われていたのですが、次第に外来で行われ、現在は一部の療養施設でも行われているとか。今後は体制さえ整えば自宅での投与も考えられ始めているようです。まさに災害時における規制緩和なのでしょう。このような場合には何せ効果のあるものであれば即決して使用しなければなりません。今後はインフルエンザ治療薬のような外来でも気軽に処方できるような治療薬の開発と発売が待たれます。

COVID-19 その40 気がつけば9月

2021/09/03    今日 菅首相が自民党総裁選挙に立候補しないというニュースが駆け巡りました。一党の総裁選びとは名ばかりで、これは一国の総理を決めるものであること、つまりは私たちのそして日本の行く末を握っているともいえる人物の選挙が一党内で行われること自体がおかしいとは思いますが、これも我が国の制度故、何も言えません。このコロナ禍になり一年半、その間、総理が2人交代になり、医療界では通常診療もひっ迫されつつあり、また2類感染症ながら中等症でも中には自宅療養と称され自宅にとどまらなければならない方々が日に日に増えています。このように落ち着かない日々に ‘月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也’の句がふっと頭に浮かびました。 世間がどう動こうともウイルスがどう騒ごうとも月日は流れていくのですね。気がつけばもう9月です。

COVID-19 その39  兵どもが夢の跡

2021/08/11 夢の舞台の17日間が終わりました。parallel world で行われたオリンピック。まさに夢、幻のような日々でした。今は兵どもが夢の跡といったところでしょうか。開催前からいろいろな意見がありましたがアスリート達の純粋かつ必死な姿には素直に感動し、そして涙した時もありました。連日の炎天下そして猛威を奮うコロナ禍で彼らアスリートを現場で支えていた関係者にも本当にご苦労様と言いたいです。一方では確実に日本中に広がってしまったコロナ感染、オリンピック開催がこのような状況の一因となったことは否めない事実でしょうし、なぜこのようになることを予想できていながら開催を敢行したのか、十分な説明そして検証と今後のより具体的な対策が必要です。’感動したよね、じゃあ今までのことは帳消しに’と為政者や主催者が思っているとしたらそれこそ国民を愚弄するものです。

COVID-19 その38 医療のひっ迫と自宅療養

2021/08/04 ここ一週間 全国での陽性者数が連日10000人を超え、どの地域でも前週同一曜日の陽性者数を上回っています。変異株をはじめとしたコロナ感染がまさに猛威を振るっている状況です。さて医療の現場はというと、感染者の受け入れ施設を見つけるための作業も大変な状況にありますが救急医療をはじめとした急を要する一般の疾患の治療を必要とする方の受け入れ施設を見つける事も容易ではない状況になってきています。政府は陽性者の自宅療養を可能にするような整備に関する指示を各自治体に出しましたがその基準についてはあいまいのまま、現場は混乱しているようです。先ほど述べたように入院治療を必要としている一般の疾患の方々も果たして自宅療養へとなるのでしょうか?このような状況になることは医療者の誰しもが予想していましたが、対応についてはなぜか場当たり的な感じが否めません。以前にも提言しましたが地域医療構想すなわち地域の各医療施設の持つ特性を十分に活かしての機能分担と真の地域連携を行うこと、すなわち感染受け入れ施設とそれ以外の疾患を受け入れる施設を完全に分けながら双方とも十分に対応する環境を構築することが肝要と今さらながらに思います。頑張れニッポン。アスリートだけでなく行政そして政治家たちにエールです。

COVID-19 その37 3000人

2021/07/29 東京での感染者数が3000人を超えてしまいました。そして全国の感染者数は10000人を超えようとしています。これも専門家の予想通りであり何も驚く事ではありません。なにせ自粛を促す一方でお祭り騒ぎのオリンピックを開催しているのですから。さてこの先 政府がどのように対応していくのか・・・。開会式でもこんなシーンがありました。天皇陛下が起立し開会宣言をしているその最中、隣に座っていた菅首相そして小池都知事がそぞろに起立し始め、何ともはや不自然な光景が世界中に放映されてしまいました。天皇陛下がお言葉を述べられている最中のこのような行為は不敬とまで言われています。そんな光景を見るにつけ、かの第二次世界大戦中の天皇と軍との関係につい思いを馳せてしまいます。あの時 軍の暴走を誰一人止めることはできずに挙句が多くの若者たちの犠牲そして原子爆弾。コロナ禍は全く趣が異なりますが、状況は当時とどこか似ているのではとつい思ってしまいます。

COVID-19 その36 オリパラ

2021/07/16 東京ではついに4回目の緊急事態宣言が発出されました。国民には自粛を呼びかけながら一方ではオリパラ開催にまっしぐらのこの状況下、不公平感は隠しようもありません。陽性者数も増加の一途をたどり、東京ではついに1000人を超え全国でも3000人を超す陽性者数が報告されています。オリパラ開催まであと一週間、主催者側の政府、東京そしてIOCは口をそろえて‘国民の安全第一’‘選手関係者からの感染リスクは0に抑える’と言葉では発していますが、この先も陽性者数が増加していったら果たして‘国民の安全を守るための中止’はあるのでしょうか?それはどの段階で決定されるのでしょう。十分な議論もないままに開催ありきで突き進んでいる関係者達、なし崩し的に決定された開催で万が一医療崩壊が現実化した時に中止という大英断が果たして下されるのか?あるいはオリパラ終了後に残されたのは膨大な陽性患者数そして医療崩壊としたら、、、、このような危惧を、開催一週間前の今、きっと国民の大半が抱いているのでしょうね。いつもならオリンピックという名前を聞いただけで心躍るものがありましたが今回ばかりは心が晴れません。

開院6周年にあたり

2021/07/01   今日7月1日 川崎は朝から土砂降り、6年前の2015年の今日も同じような雨でした。その日、石心会発祥のこの地に新しい総合専門外来が誕生したのです。朝礼の席ではスタッフに‘雨降って地固まる’‘真っ白なキャンバスに色とりどりの絵を描いていこう‘と述べた事を昨日の事のように覚えております。それから丸6年が過ぎ、全国でも珍しい総合専門外来として今日まで大過なく歩みそして常に前進して参りました。開院当時は外科系消化器系総合専門外来として銘打っておりましたが今では外科系消化器系、心臓・血管系、脳血管系総合専門外来となりました。また日帰り化学療法センター、日帰り手術センターでは一層充実した医療を提供しております。さらには漢方外来、痛みの外来、がん相談外来、皮膚・排せつケア外来 リンパ浮腫外来などの特殊外来に加え、本年5月からはコロナ後遺症外来も新たに併設し、 常に時代に即した医療の提供を心がけております。コロナ禍による困難な時こそ、病に悩み、苦しむ方々の傍らに寄り添い、そして怯むことなくよりよい医療を提供することこそが医療人の責務と思っております。年頭に掲げた今年の標語は現場主義’‘Better than before’でした。この言葉をスタッフ一同、胸に刻みながら新たな7年目を歩んでいきたいと思います。    2021年7月1日             社会医療法人財団 石心会               第二川崎幸クリニック 院長                         関川浩司                                       

COVID-19 その35 率先垂範

2021/06/28 子供がテレビゲームに夢中になり勉強をおろそかにしていれば普通の親なら‘勉強しなさい’とつい言ってしまうのでしょう。ただそういう親が手本となるような生活をしていなければ子供は‘なんで自分ばかり’と思い親の言うことなど聞かなくなるのが世の常でしょう。なぜか似たような光景が今、日本で起こっていると言わざるを得ません。オリ・パラの開催それも有観客での開催。密にならないとは言え、万単位の人が移動し、一か所に集まるのですから密にならないわけがありません。それを主催する側は国民に向け密を避け、不要不急の外出は避ける、大人数での飲食の自粛などのメッセージを出しています。果たして国民は納得すると思っているのでしょうか?率先垂範、忘れてはいけません。最近は宮内庁長官の発言も話題になりました。天皇のお気持ちはこのようだと思うという発言が天皇自身のお気持ちではなく、長官自身が勝手に述べた思いだと異口同音に繰り返す政府関係者達、まさか先の戦争でも同じような事を政府、大本営は行っていたのかとつい思いめぐらされる出来事でした。

COVID-19 その34 ブレークスル―感染

2021/06/21   全国的にもワクチン接種が加速化しています。さてそのワクチン、十分な効果が出るのは2回目の接種から2週間以上たってからとされていますがそれでもその効果すなわち感染しない率は100%ではないようです。2回接種した方が感染する事を‘ブレークスルー感染(突破感染)’と呼ばれています。さてその頻度はCDC(米疾病対策センター)からの報告では米国での1億100万人を超す接種者の中でブレークスル―感染が確認されたのは1万262人、そのうち入院が995名で死亡は160名だったそうです。この感染の多くは65歳以上だったとのこと。ブレークスルー感染の発生率は0.01 %と低いのですが0ではありません(CDC COVID-19 Vaccine Breakthrough Case Investigations Team, COVID-19 Vaccine Breakthrough Infections Reported to CDC — United States, January 1–April 30, 2021, MMWR website)。大事なことはワクチンを打ったからといって直ちにマスク、消毒をやめるのではなく、流行が収束して初めて以前のような日常生活ができると思っていた方がいいのでしょうね。

COVID-19 その33 ワクチンの優先枠

2021/06/10   ワクチン接種については医療従事者枠に始まり、65歳以上の高齢者枠の接種が本格化しています。現時点(2021年6月7日時点)で一回目接種終了が約1400万人、2回目接種終了が480万人だとか。全人口に対して一回接種した割合がようやく10%を超えたとのことです。今話題になっているのが大企業をはじめとした職場での接種で各企業は国への登録に躍起になっているとのことです。またすべての世代への接種券送付を始めようとしている自治体もあります。早く接種数を上げ、社会免疫を高めることにより感染者数の減少を目指す事はもちろんですが、このワクチン接種に対する優先枠、忘れてはならない事があります。それは感染すれば重症化することが危惧される基礎疾患を有する方々です。この方々への案内が現時点ではご本人が各自治体に申請し登録することにより初めて接種券が送られるという仕組みのため、行政によっては接種券発行の段取り、スピード感に優劣ができているのが現状ですし、また自ら登録申請するという仕組みを知らない患者さんたちも少なからずいるという現状を広く知ってもらわなければなりません。行政はこの分野に対する周知は各かかりつけ医に任せていると言いたいのでしょうか?優先枠を考えるとき、敵は感染症なのですからまずは健康弱者を優先しなければならないのは自明です。このような基礎疾患を有する方には接種券なしでも接種できるようなflexibleな対応をしてもいいと思うのですが。

COVID-19 その32 倦怠感

2021/05/27 2回目のワクチン接種が終了。施行前から一回目よりは反応が強く出ると脅かされていただけに打つときには多少の緊張と、体がどう反応すある意味楽しみでもありました。副反応については本コーナーの2021年3月8日にも書きましたが副作用ではないこと、抗体を産生する際の体の反応、すなわち産生がいかになされているかのバロメータでもあると専門家が言っていました。さて2回目の接種が終了。その日は何ともなく経過し、翌日の朝礼では高齢者に副反応が多いと言われていますが高齢者である私には注射部位の多少の痛みだけで特に支障はありませんと一種誇らしげに報告しました。が午後になり、首回りの凝り、そして手指が暖かくなり、ついには動くのもつらくなってしまいました。これが副反応と思ってはみたものの、何もできず仮眠をとるしかないと割り切り、デスクでひと眠りすること2時間余り、うつろうつろの浅い眠りでありましたが、起きた時には体からスーッと倦怠感が抜けるような不思議な感覚となり、その後は普段通りの状態に戻ることができました。このスーッと抜ける感じはこれまでに経験したことのない不思議な感覚であり、これが副反応?と思った次第です。その間、平熱でした。あるスタッフは高熱を発し、倦怠感が丸一日あったとか。食欲不振、嘔吐が出たスタッフなど注射部位の痛み以外にも人によっては多彩な反応がでるのがこのワクチンの特徴と言えるのかもしれません。まあ何事も経験ですね。

COVID-19 その31 延長

2021/05/07 5月の連休、東京は昨年同様に非常事態宣言下で過ごすことになりました。これで2年越しのGolden week ならぬ非常事態week。いつになったらと国民の多くは感じていることでしょう。お天気よし、季節よし、ただ人の心は一層曇るばかりです。そして東京、大阪を中心とした一都3府県は非常事態の延長を決定、また愛知、福岡も宣言を出すようです。一方、市民レベルでは宣言慣れ?のせいか繁華街への人出が昨年五月の連休よりも多いとか。政府がそして各地の行政府がいくら声高に自粛を叫んでも今や人心が離れているのでしょうね。最初が肝心と昔から言われているにも関わらず、オリンピック開催や経済優先を思ってなのか徹底した規制を行うべき時を見いだせずにだらだらと今に至っているようです。二兎追うものは一兎をも得ず、昔から言われている言葉です。頼みの綱はワクチンと多くの人たちが異口同音に唱えています。そのワクチン、医療従事者への接種が本格的に開始されています。当院スタッフも4月下旬からようやく開始。高齢者ましてや一般の方々の接種時期にいたってはいつのことになるのやら。こんなところでも日本の後進性が露見されてしまいました。感染対策や機能分担を明確にした医療施設の受け入れ体制の整備といい、ワクチンの予約・配送システムといい、いつのまにかDeveloping countryになってしまったのでしょうか?がんばれ、ニッポン!!!

COVID-19 その30 3回目

2021/04/27 4月23日東京 大阪そして京都、兵庫県に3回目の非常事態宣言が発出されました。前回もこのコーナーで記しましたが、まん延防止等重点措置は残念ながら中途半端な措置であり、効果が薄かった事実は否めません。やはりRt<1すなわち感染者数を減少に向かわせるにはそれなりの決断が必要なのでしょう。東京ではデパートの営業自粛、飲食店での酒の提供禁止、ライブなどの開催中止、屋内運動施設、ジムなどの休業、また県をまたぐ移動の停止、テレワークの7割実施などを謳っています。なぜ酒ばかりがターゲットなのでしょうか?という意見もあります。店を追われた若者たちは路上飲みをしているとか。決まりをかいくぐる者たち、いつの世の中にも必ずでてきます。いっそエッセンシャルワーカー以外の外出禁止にしなければこの国の若者たちは規律ある行動をとれないのでしょうか。政府も制限する以上は目的、理由そしてその必要性をしっかり国民に伝えるべきです。

COVID-19 その29 まん延防止等重点措置

2021/04/09 変異株を中心とした第4波の足音が徐々に聞こえてきています。特に大阪、兵庫そして宮城には聞きなれない言葉‘まん延防止等重点処置’が発令されました。東京そして京都、沖縄も4月12日には発令されるとか。東京は緊急事態宣言を解除してわずか3週間でこの状況です。これは何を物語っているのでしょう。ウイルスのしたたかさあるいはウイルスを抑え込める事が出来ると思っている人間の慢心さでしょうか。実行再生産数(Rt)という言葉があります。これは感染者一人から平均何人にその病気を感染させるかという数字で、感染者数が減少に転じるのにはRt<1にならなければならないそうです。これについてScience15 Dec2020には対策の組み合わせとして‘10人以上の集合禁止+バーなどの飲食店の閉店+休校’でRt=1程度、これをRt<1にするためには‘10人以上の集合禁止+バーなどの飲食店の閉店+顔を見合わせる仕事の禁止+休校’だそうです。これだけの厳しい制約を課さなければ減少しないということは我が国で行っているような制限をしたぐらいでは減少を期待するのは到底無理なのでしょう。やはり一人一人の自覚はもちろんのこと、ワクチンの早期接種しかも多くの国民の接種が必要なのでしょうね。しかしながら我々医療従事者の多くはいまだワクチン接種について具体的な日程について通知されていないのが現状です。

COVID-19 その28 4月1日

2021/04/01 今日は4月1日。職場に新たな風が吹き込みました。新人の入職です。例年なら心浮かれる季節なのでしょうが、日常でいくつもの制約がいまだなされているコロナ禍では残念ながら、すっきりした気持ちで今日の日を迎えられていないのが現実です。報道では連日、範を示すべき厚労省役人の集団飲食それも時間破りの行動が論議を呼んでいます。国民が長期にわたる自粛生活を余儀なくされているにも関わらず、その規則を率先垂範しなければならない輩がこの様では我が国の行く末は暗雲立ち込めるといったところでしょうか。職場も同じです。迎える側のスタッフは新人諸氏に範を示すべく、日頃の行動をより一層しっかりとしなければなりません。そうすることが自らの向上にもつながり、さらには組織が盤石になると思っています。

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