当クリニックについて

院長の一言

西暦の絞込み:

COVID-19 その5

2020/04/09 ついに我が国初の非常事態宣言がでました。感染拡大が進行する東京、神奈川を始めとした自治体がそれぞれ非常事態宣言を出し、街の様相は一変しました。と言いたいところですが、ここに至ってもまだ自粛を要請する企業の調整とやらで国と各自治体が協議しているといった状態。あまりにも危機意識がなさすぎます。諸外国の先例をなぜ学ばないのでしょう。医療従事者は疲弊し医療は崩壊し、通常診療はもはや行われる余裕などないそうです。たとえがんと診断されても、その治療が後回しにされ、早期で発見されたとしても治療が出来る頃には進行し・・・。そんな医療界からの悲痛な叫び声が世界の各都市からでているのに・・・一人一人の自覚、そして覚悟もそうですが、ここは行政指導で迅速にかつ適切に対応して行っていただきたいと思います。今、医療の現場はそれぞれの立場で新型コロナウイルスに対してはもちろんの事、これまで行われてきた医療が萎縮しないよう日々頑張っています。私たちみんなの命がかかっているのですから・・・。

COVID-19 その4

2020/03/23 オーバーシュート。突然聞き慣れない言葉が世間に登場しました。専門者会議からのメッセージ。オーバーシュートとは突然に急峻なカーブで数が増えることすなわち爆発的増加の事を言うそうです。もちろんコロナウイルスによる感染者数。既に外出禁止令が出され、ほとんどすべての企業や店舗の活動が休止しているイタリアそしてフランス、スペインなどはまさにオーバーシュートの状態。アメリカにもその足音が…と言ったまさに一週間で世界の風景はまた様変わりしてしまいました。日本はと言えば、専門家、自治体などの努力のたまものなのか、何とかギリギリの線でこれを食い止めているといった現状、これを一部の方々は沈静化傾向にあると解釈し、行動規範を緩めるところも出ているのだとか。私は感染症の専門家ではないのですが、ぎりぎりの線でこらえている事は肌で感じています。これまでも院内感染で手術が出来なくなった1990年初頭に全国の病院で流行したMRSAをはじめ幾多の感染症予防と闘ってこなければならなかった外科医ですので・・・。このようなときこそ国民一人一人が同じ方向性を持ち、見えない敵に立ち向かってもらいたいものです。大切なのは一人一人の自覚です。オリンピック2020TOKYOの開催も延期の声が出てきました。これに伴う影響は大なるものでしょうが、みんなが元気でいてこそ、すべての物事ができると思います・・・。

COVID-19 その3

2020/03/13 前回COVID-19その2をアップしてから10日、世の中は益々、新型ウイルスに席捲されています。WHOはこの感染が世界中に広がっているパンデミック感染である事をついに認め、中国での患者数の減少が報告される一方で、世界中の感染数は増加しイタリアでは全国封鎖や移動禁止令さらには医療関連や食料品店以外の商店、レストランの営業がストップしてしましました。日本はと言えば学校の休校は継続され、各種イベントも中止、ついには春の甲子園も中止の決定がなされました。日、一日ウイルスの影響で変わる世の中の風景。マスクは薬局から姿を消して久しく、また一時はトイレットペーパーもスーパーから姿を消していました。‘恐怖心は人を弱体化する’イタリアの誰かが言った言葉ですが、まさにその通りです。いろいろな情報が錯そうし、混沌とした今、大事な事は一人一人が今出来ること、手指の消毒、咳エチケット、換気の励行、人ごみの閉鎖空間は避ける、クラスター連鎖を断ち切るなどを粛々と行い、いたずらに恐怖心を抱かず、そして疑心暗鬼になる事なく、自分を見失わずに冷静に行動することです。

COVID-19その2

2020/03/03 全国各地に広がる感染者、小学校から高校までの臨時休校、各種イベント、学会、研究会の中止、マスクやアルコール消毒剤の品不足、はてはトイレットペーパー、キッチンペーパー、おむつまでも品不足に・・・この数日間あわただしく時が過ぎています。季節は3月、間もなく桜の開花時期というのに、そんな気分にもなれない今年の春。このようなときに垣間見られるのが人間の性(さが)、またこのようなときに問われるのが人間の真価と思います。明日が見えないからこそ、プロトコルがないからこそ、リーダーは日々これから起こりうる事を科学的統計学的根拠に基づき予測し、適切な対応を取らなければいけませんし、また事を為すときには明確な説明責任を果たさなければなりません。個々人もまた自らの価値判断を大切にしながら落ち着いて行動していかねばなりません。今、新型ウイルスは私たちを試しています。

COVID-19

2020/02/19 今、世界は歴史的な出来事の渦中にいます。これまでペストをはじめとした幾多の感染症がこの地球上に現れても人類はそれを乗り越え今日まで来ました。今回の感染症もおそらくは乗り越えられるでしょうし、乗り越えなければなりません。ただし過去の感染症と違うのは私たち現代人の取り巻く環境,すなわち交通機関の発達やインターネットの発達によりグローバル化が進み、人の往来はもちろんの事、物流の交流が今まで類を見ないほど地球規模になっている状況です。過去の教訓を活かしてこの状況に対応することはもちろんですが、これまでの発想とは違った現実に即したあるいはそれを一歩も二歩も先んじた対策が求められています。もちろんそれにはプロトコルなどはありません。状況に応じてその都度、臨機応変の対応が大事。一人一人の為すべきことは限られていますが基本的な事を粛々と行いながら正確な情報を共有し、決してフェイクに惑わされず対応していく事が求められています。今、人類は試されています。歴史の生き証人としてこの成り行きをしっかり見据えて行きたいと思います。

脚力チェック

2020/02/10 今シーズンは暖冬のため各地で雪不足が続き、スキー場は悲鳴をあげていました。立春を過ぎた今頃になってようやく大寒波が到来し各地から雪の便りが届いています。シーズンに一度はスキーでの脚力チェックを常としている私としては居てもたってもいられず、いつものスキー場にかけつけました。そしてノンストップでリフトに乗り滑る、リフトに乗り滑ることを繰り返し、1.5kmのバーン、昨年同様10回連続をクリアできました。帰りは近くにある秘湯で雪見露天風呂としゃれ、自分への褒美としました。脚は第二の心臓、何歳までこの脚力を維持できるかなと、思いはすでに来シーズンに馳せています。

第5回かわさき幸がんウイーク

2020/02/04 今、世界中が新型コロナウイルス感染の脅威にされされています。感染症は時として突如我々人類の前に現れ、猛威を振るい、人心を恐怖に陥れます。さて以前は’がん’がある意味我々の脅威であり、その言葉自体も忌み嫌われていました。私が医師になり立ての頃は患者本人にはがんという病名を告げることなく抗がん剤を肝臓のお薬とか潰瘍のお薬と言って処方したり点滴を打ったりしていました。今では隔世の感があります。   そんながんについての意識の向上と検診、予防さらには治療への取り組みを促すため、世界的な対がん組織である国際対がん連合UICC(Unio International Contra Cancrum)が2月4日を世界対がんデーという記念日にしました。石心会川崎地区の各医療施設も当院をはじめとして皆さんに‘がん’について少しでも関心を持っていただき、がんの予防はもちろん、早期発見、早期治療に結びつけていただけたらとの思いで、2016年より2月4日を中心とした一週間、かわさき幸がんウイークと銘うって種々の催しを開催しております。がんに関する健康塾、がん経験者の写真や絵画などの作品とその方々のいろいろな想いの文などの展示など、2月3日~7日まで開催していますのでお時間ある方はお立ち寄りください。

パスポートの効用

2020/01/22  最近各種施設の入場料金がいろいろと工夫されています。年間パスポートもその一つ。先日東京駅にほど近い美術館に‘Impressionism and Beyond’というタイトルの絵画展を観に行く機会がありました。その美術館の一回の入場料が1700円でしたが1年間何度でも出入りできる年間パスポートのお値段が4000円。美術館では混雑時ゆっくり作品と触れ合うことができないことも多く、また絵に対する集中力も一日ではそうそう持続できないなと感じていた私にとっては何とも魅力的で早速購入しました。その日一通り観ましたが主な作品だけもう一度どうしても観たくなり、翌日も美術館に赴きました。もちろんパスポートで無料です。美術鑑賞好きな方には是非お勧めです。

2020年年頭のご挨拶

2020/01/04           明けましておめでとうございます。   令和に元号が変わった昨年、自然に目を向ければ台風をはじめとした災害に見舞われた年でした。一方では科学技術の発展は目覚ましくAI IoTが日常語として深く生活に浸透し始めた年でした。さて院内に目を転じれば心臓病センター外来が新設され、これまでの外科系消化器系総合専門外来、化学療法を中心とした各種がん相談外来、international clinic、日帰り手術センターとしての役割に加え心臓・血管系専門外来としての位置づけも確立されより多くの方々に専門医療を提供できる基盤が構築されました。  これまで唱えてきた①情報の共有 ②明るい職場環境づくり③自らが受けたい医療の提供のための創意工夫の3点を当院は今後も継続してまいります。 また財団の基本理念‘断らない医療’‘患者主体の医療‘’地域に根ざし、地域に貢献する医療‘をスタッフ一人一人が常に心に刻み、当院の基本精神である‘和顔愛語、先意承問‘を実践してまいります。本年の標語は’臨機応変‘ その場のなりゆきに応じて、適切な手段をとったり対応を変えたりすること。融通がきくこと。’Professionalism’(プロ意識)の2語としました。2015年7月の開院から4年半が経過し基礎固めがある程度なされた今、スタッフ一人一人が常にプロ意識を持ち、状況に応じた適切な対応を各人の判断で行っていく所存です。   職員一丸となり、よりよい医療の提供のために本年も邁進いたします。          2020年 初春 第二川崎幸クリニック院長 関川浩司   

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