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仕事納め2020

2020/12/29この一年コロナ禍に翻弄され、四季の移ろいを感じぬままに過ぎてしまいました。今日は仕事納め。スタッフに以下の言葉を伝え締めといたしました。

COVID-19 その23 普通の生活に全力を尽くす

2020/12/18 昨日、東京のコロナ感染陽性者数が822名と報道されていました。この数字を見て驚き恐怖に駆られる人、これから益々増えていくであろうと冷静にとらえている人など様々な人がいることでしょう。大事な事は日頃からの備え、‘うつらない’そして‘うつさない’。でもそろそろ‘うつった時にどう対処して行けばいいのか’メンタル面、生活の面からも備えておかねばならなくなってきているようです。最近、作家の沢木耕太郎氏がこんなことを書いていました。かの大女優吉永小百合さんと修善寺で対談予定だった際、自分は電車で向かっていたのですがなんとその車両に吉永さんが2人連れでちょっと観光にという出で立ちで乗ってきたそうで、それが沢木氏の目には‘普通’に映ったそうです。そんなエピソードについて彼は‘吉永さんはあらゆる意味において普通だった。スターである吉永さんはある時期から’普通‘でありたいと願い、そのように生きることを意志している方だったのだ。~中略~細心の注意を払いつつ、全力で普通でありつづける。細心も、全力も、普通ということは相反する言葉であるかもしれない。~中略~ウイルスの流行というこの特別な状況においては、やはり’細心‘と’全力‘が普通であるために必須のものであるに違いないのだ。’私たちはこのような状況にあってまだ普通の事を当たり前に出来ると思っているのではないでしょうか。普通の生活が出来ることが当たり前だったのは既に昔の事、今は普通の事を細心かつ全力でする時代になってしまったことを一人一人が自覚しなければなりませんし、普通でなくなった時の心構えもしっかりしていなければならない、そんなことを改めて考えさせられました。

COVID-19 その22 暗黒のフェーズ

2020/12/01 Go to キャンペーンの議論に今だすっきりとした結論が出ていない日本。医療と経済の両立を謳う意味も分かるのですが、命がかかる感染症対策が中途半端になっているのも否めません。そのような中、重症患者病床の稼働率がついに50%を超え医療のひっ迫が声高に言われるようになってしまいました。感染者数は指数関数的に増加するのですからこのままでは今後、益々医療がひっ迫することは明らかと言わざるを得ません。さてひっ迫するということがどのような事か、まずは感染者について言えば病状が悪化しても治療する場所や設備が不足するということです。すなわち適切な治療がなされないことがありうるということです。このことについてオランダでは既に6月の第二波の頃からオランダの医療専門家連盟(Federatie Medisch Specialisten)と医療連盟KNMGは重症者用ベッドが不足するいわゆる「暗黒のフェーズ」で誰に優先的にICUベッドを与えるのかについての「プロトコル(手順、規則)」案を発表しました。まさに命の選択に順位をつけなければならないという極めて微妙かつ繊細な課題に対して目を背けることなく、議論していたということです(出典:山本直子氏https://note.com/naokoyamamoto/n/n0dfd77036d42 コロナ第2波に備えてオランダが取り組む「命の選択マニュアル」|Naoko Yamamoto|noteより)。このような命の選択という極めて重大かつデリケートな課題はそれが直面している時期に議論するのではなく、ある程度落ち着いている時期に先を読み行わなければなりません。医療の現場ではエクモや工呼吸器などが限られているがゆえに既に苦渋の選択を始めなければならないところが出ているのではないかと懸念しています。ましてやこのような状況を鑑みれば、我々一人一人が日々何をなすべきか、どのように行動すべきかはおのずと答えは出てくるのでしょう。

COVID-19 その21 第3波

2020/11/20 つい10日前、北海道の陽性患者数が200名と書いたばかりでしたが、今日の報道では300名台の見通しとの第1報が入ってきました。東京では昨日からついに500名越え。やはり第3波は確実にやってきているのでしょうね。そのような状態でも国はGo toキャンペーンをやめる気配もなく経済との両立をいまだ謳っています。医療体制は今後どうなっていってしまうのでしょう。先日川崎市で行われた医療連携に関する市民公開講座に招かれコロナ禍で医療施設の機能分化が益々明確となったと講演してきました。エクモをはじめとした高度な医療を提供できる重症の方のための病院、中等症のための医療施設そして軽症者はホテルや自宅へ。それを曖昧にすれば一般医療までカオス状態に陥り真の医療崩壊につながってしまいます。オーバーシュートしてしまえば、機能分化どころかすべての受け入れ先が不足し、通常の医療まで影響されます。経済のサポートの論理もわかりますが、ウイルスは両立を果たして許してくれるでしょうか?我々医療者はウイルスの進展力の異常な強さそして巧みさを知っているだけに警鐘を発しているのですが・・・。飲み会の人数ではなく、一人でも感染者がいて自身の防御が出来ていなければ感染してしまうことは医療者ならずとも知っていると思います。一人一人が危険回避と感染防止対策をとる事の徹底を声高にし続けなければなりません。

COVID-19 その20 第3波?

2020/11/10 北海道の陽性者数が200名という数字が報道されました。東京の陽性者数としても多いと感じる数字が北海道の数であるとは、、、北国の低温乾燥した地域に第3波が本当にやってきたのでしょうか?ヨーロッパでの陽性者数の増加そして医療の疲弊など、ちょうど北海道と緯度を同じくする西ヨーロッパの国々の出来事が遠い事ではないような気がしてなりません。冬場に備えて診療・検査体制の構築とこれまでの体制の見直し、見えない敵に対する備えはやりすぎるという事はなさそうです。期待されるワクチン開発も臨床応用は来年の春ごろとか、我が国が得意とするより安全な不活化ワクチンの臨床応用に至っては来年末、ともすれば再来年の春ごろとか。まだまだ先は長いようです。立冬が過ぎた今、日本人の誰もがいまだ経験していないコロナ禍の冬をどう乗り切るか、一人一人の自覚が最も大切なことは言うまでもありません。

COVID-19 その19 神無月

2020/10/21 神無月も既に20日も過ぎ、朝夕の寒さが一層厳しくなってきました。今年はコロナ禍のためいつの間にか季節が移ろい、衣替えもままならない今日この頃です。変わらないのは相変わらずのマスク着用。さてその神無月、年に一度 全国の八百万(やおよろず)の神々たちがいろいろな相談ごとをするため出雲大社に集まり、そのために各地の神様たちがいなくなるというのが由来だそうです。しかし今年は各地でコロナ禍に対する祈祷が行われていますし、神無月などと言っていられない状況ですね。神様たちも往ったり来たりさぞや忙しいことでしょう。と思っていたらやはり各地にはお留守番の神様がいるのだそうでそれが‘恵比須様’。こうした留守神様を祭るために10月に‘恵比須講’をするところが多いのだそうです。今、西ヨーロッパが再びコロナ禍で大変な時期、八百万の神様たちには是非日本の奇跡を見守っていただきたいものです。

COVID-19 その18  Go to キャンペーン

2020/09/28 長月9月もいつの間にか終わろうとしています。猛暑が続いた日々もさすがにこの頃は落ち着きを見せ、秋の気配がそこかしこに感じられるようになりました。社会ではコロナとの共生そして経済の再生を掲げ、10月からは東京も含めたGo to キャンペーンの実施や長らく鎖国状態となっていた諸外国からの往来も再開するとか。経済論理から行けばいたしかたないこととは思いますが、やはり医療の世界に身をおくものとしては感染症の怖さを知っているだけに慎重になってしまいます。これまでの半年の自粛の成果がこのような経済活動の再開でどのようになっていくのか。ヨーロッパ特にイギリス、フランスそしてスペインでは再びコロナ禍が猛威をふるっているとの事。日本には ‘神風’のように諸外国とは違う風が果たして吹き続けてくれるのか、心配の種は尽きません。ただ一つ言える事は一人一人の自覚の大切さ。他人を思いやる心、すなわち‘うつらない’そして‘うつさない’の気持ちと予防に関するこれまで言われてきた基本的な事の継続しかないのでしょうね。キャンペーンそして規制解除という文字に踊らされる事なく、愚直なる継続を粛々と行っていきましょう。

COVID-19 その17 マスクと夏

2020/09/10 いつの間にか重陽の節句も過ぎてしまいましたが今年はまだ夏の暑さの余韻が色濃く残っています。‘夏だ!海だ!’と水しぶきを上げ、うちわを扇ぎながらかき氷やスイカにがぶりつき、そして夜空を見上げ大輪の花火を見ながら大ジョッキで冷えたビールを一気に飲み干すといったいつもの夏の風景がどこかに行ってしまいました。街では暑いのにもかかわらずマスクを着用。そして東京駅の一角にはついにマスク専門店まで現れたとのこと。いつの間にかマスクが常用化され、マスクをしていない人を街で見かけると違和感を感じてしまう風潮があるようです。もちろん、公共の場所や人が大勢集まるところででのマスク着用は他の方への配慮も含め必要ですが、ソーシャルディスタンスをキープし大声でしゃべったり、食べたりしていなければマスクははずしてもいいと思います。

COVID-19 その16 コロナ禍と学会

2020/08/14 久しぶりに学会に参加しました。と言ってもこのコロナ禍ですから会場に赴くわけではなくWebでの学会参加です。各演者、各座長ともそれぞれの職場にいての発表と司会。最初は不思議な感覚でしたが、私も職場に居ながら演題に集中し、ディスカッションを聞くことが出来、また発表ブースをたちどころに移動できいろいろな発表を聴けるというメリットもありました。これがコロナ禍がもたらしたnew normal。本当に素晴らしい企画です。日常の診療に忙しく学会会場に足を運ぶ事のできない人もそして会場から遠隔地に住んでいる人も自分の施設に居ながら参加できる事、そして空いた時間を利用してリアルな発表も聞けますし、聞き逃した発表も後日オンデマンドで配信されるスライドを見ることもできます。今後の学会はこれまでのように会場に赴く形式とこのようなWebでの参加の二形式で行われるのではないかと思います。ただ若い諸君にとっては地方で行われる学会の場合には学術もさることながらその土地の名産に舌鼓をうち他施設との交流や医局員達との親睦のノミニケーションがなくなるというデメリットもある事は事実でしょうが。

COVID-19 その15 てんでんこ

2020/08/08 感染者数の増加が止まりません。これまでは大都会での感染数の増加が言われていたのが沖縄をはじめとした地方での増加がみられています。人口比にしたら東京よりも多く、そして検査件数の増加の影響だけではなさそうです。また感染傾向としていわゆる‘夜の街感染’から‘家庭内感染’に移行、年代も40代、50代が多くなってきているとのこと。まさしくウイルスは巧みに私たちの社会にいろいろな手を使いながら浸透しているということですね。それも手を変え品を変えたえず変化をしながら….。救いは日本人の重症化率や死亡率が低いということ、これについてはいろいろな説があるようですが、これといった理由はまだないようです。地方での流行は大都会と違い医療施設も少なく、さぞや現場のご苦労はいかばかりかと案じてしまいます。家庭内感染についてもしかり。家庭での過ごし方などメディアを通じ専門家と称する人たちがいろいろと述べていますが、結局は自分が感染しない、させない事が大事です。ではどうするか?常日頃の咳エチケット、事ある毎の手指の消毒、会話などの際には相手との距離を考えたり、感染しやすいと思われるところには行かないというような感染を家庭に持ち込まないような基本的な事をするしかないのでしょうね。めいめいがという意味のてんでんこ。これに尽きると思います。