当クリニックについて
院長の一言
西暦の絞込み:COVID-19 その61 受診控え指示とオンライン診療
2022/08/04 急激な陽性者数の増加で発熱外来がパンク状態であることは先日のこのコーナーでも述べましたが、そのような状況を踏まえ日本感染症学会をはじめとした4つの学会は軽症者に対して受診を控え、自宅療養を促す呼びかけを8月4日付けで出しました。また神奈川県では抗原キットを住民に配布し、セルフチェックによる自主療養を促す通達を出しています。このように第7波の急激な患者数の増加は医療への受診を控える方向で進んでいます。医療受診の制限は果たして患者目線に立っての考えなのでしょうか。当院では第7波における発熱外来への集中の現状を見、早い時期からセルフチェックにて陽性と出た軽症者に対してオンライン診療を開始してきました。モニター越しに見る皆さんは一様にオンラインで医療とつながったことに対する安堵の色そして症状を抱え不安な夜を過ごしている方々が医師との対話により安心し、また処方を受けられることでさらに安心しています。我々医療者は単に‘軽症者の受診は避けて’のメッセージを出す前にやることがあるのではないかと思います。コロナ禍でこれだけ一般化されたオンライン技術を医療も大いに活用すべきです。これらの技術を今こそ最大限に利用し、これまでの医療の在り方を変えながらフレキシブルな対応で医療の継続をすべき時期に来ています。医療とは求められる医療に応えることが大事であり、求める門を我々医療者自らが閉ざしてはなりません。
COVID-19 その60 発熱外来とオンライン診療
2022/07/22 全国でのコロナ陽性者数の増加が止まりません。東京ではついに30000人越えを記録、また全国でも20万人近い新規陽性者数が報告されています。まさに第7波到来です。この影響で発熱外来を訪れる数は激増し、診察までに長蛇の列を作ったり、予約枠が一杯で1週間近く待たされるということも耳にします。受診希望者の中には手持ちの抗原検査キットや検査センターでのPCRが陽性となったためコロナ感染者として認定される目的で発熱外来受診を希望している方も多く含まれています。このため症状がある方々までもが発熱外来の予約を取りにくい状況が生じているのです。このような状況を打破するため、当院では医療機関以外での検査で既に陽性と判断されている方々を対象にオンライン診療を開始しました。モニター越しに対面で診察し、検査結果を確認して診断することにより発熱外来を本来の形にするための方策の一つと考えての実施です。この混沌とした状況では各自が知恵を絞り、今あるツールを最大限に利用しながら物事に対応しなければなりません。オンライン診療が発熱外来の混乱を少しでも緩和する一助となればと思います。
COVID-19 その59 BA.5,BA.2.12.1
2022/07/07 7月に入り、コロナ陽性者数の前週比が各地で倍増の日が続いています。全国でもついに4万人を超えてしまいました。この理由の一つとして感染力が一段と高いオミクロン株の派生株BA.5,BA.2.12.1 に置き換わりつつあるのが一因と識者は述べています。増加と平行するように医療施設でのクラスターがあちこちで再燃し、一般診療特に救急の現場に影響を与えています。第7波に入ってしまったのでしょうか。今回の特徴は第6波での咽頭痛主体の症状とやや異なり、高熱、全身倦怠感とのこと。重症化率についての詳しいデータはまだ出ておりませんが、症状を見る限りでは、これまでのオミクロン株よりは重症化してしまうのではと懸念されます。 通常診療がひっ迫されないためにも経済を回しながらも気を緩めることなく引き続き感染防止対策は継続し、また重症化予防のためにも基礎疾患を有する方や高齢者などは4回目のワクチン接種を受けていただきたいと思います。
開院7周年を迎え
2022/07/01 本日朝礼でこんな話をしました。 7年前の今日は雨でした。水曜日の朝、皆さんの前で雨降って地固まると話したのを昨日のことのように覚えています。開設当時から唱えていること①明るい職場作り②情報の共有③自らが受けたい医療の提供。この3つは7年が経った今でも決してぶれることはありません。特に明るい職場づくりについてはここでたまたま出会い時空を共にするとき、私たちは明るくコミニケーションしあいながら楽しく働く事が大事です。ここを訪れる病に悩んでいる方々がそのような明るさを感じ、院内の心地よい雰囲気を感じていただけることが病にとっても良い影響を与えると思うのです(以下 略)。 このような思いでスタッフ一人一人が患者さんに相対することができたらと思っております。和顔愛語、先意承問を当院の基本精神とし、今後も総合専門外来として歩んでまいります。 今年の年頭に掲げた標語は‘愚直なる継続’‘Be optimistic’としました。この困難な時こそ、しっかりと地に足をつけながら日々を粛々と歩み、そして常に楽観的に物事をとらえ明るく生きること、これらを大切にしながら常に前進したいと思います。 開院8年目、引き続きのご指導、よろしくお願いいたします。 7月1日 関川浩司
COVID-19 その58 サル痘
2022/06/23 最近、サル痘なる感染症を耳にすることが多くなりました。その発生は欧米からついにお隣韓国まで及んだそうです。COVID-19 とはどんな違いがあるのでしょうか?まずは我が国の感染症分類での違いがあります。COVID-19は現在2類すなわち感染力が強く、就業を制限し、入院を勧告されますが、サル痘は4類に属し(黄熱病や狂犬病。ちなみにインフルエンザは5類)保健所への届け出義務はあり、消毒は必要ですが就業制限や入院勧告はありません。サル痘は1970年にヒトでの感染が発見されて以来、中央アフリカや西アフリカにかけて流行していました。今回は流行地への渡航歴のない感染者が欧州で流行したため問題となったのです。感染症としては潜伏期間が6~13日、発熱、頭痛、リンパ節腫脹などの症状が0~5日程度続き、発熱1~3日後に顔面、四肢を中心に発疹が出現します。発疹は水疱→膿疱→痂疲となっていきます。多くの場合には2~4週間で自然軽快しますが患者状態によっては重症化することもあります。感染は接触性感染がメインであることもCOVID-19とは異なります。私たちは今‘感染症’‘流行’に敏感になっています。確かな知識を持ち、いたずらに恐れることなく日々暮らしていきたいものです。
COVID-19 その57 修学旅行
2022/06/10 2年半続いているコロナ禍もようやく規制緩和の声が聞かれるようになってきました。教育の現場でも校内でのマスク着用を緩和したり運動会をはじめとした学校の行事も再開されつつあります。修学旅行についてもしかり、徐々にですが県外への移動も緩和され手探りでの実施が各地で始まっています。私が関わっている‘福島まちづくり体験活動協議会’もその一つ。これまでの見学中心の修学旅行と違い、体験型を主体にした修学旅行を最近企画実施しました。横須賀市にある中学校が福島県裏磐梯小野川湖にあるキャンプ場での体験や県内各地での職業体験などを行ったのです。3.11以来、復興のためにいろいろな分野の方々が頑張っている福島県の施設を見学・体験することにより社会に触れ、将来の職業選択の一助とすること、またキャンプ場での集団生活を通しお互いの絆を深め、さらには災害にも強いサバイバーを育成することを主な目的としています。コロナ禍をきっかけにこのような修学旅行が新しいNew normalになっていったらと思います。
COVID-19 その56 4回目
2022/05/27 我が国でもワクチンの4回目接種が本格的に始まろうとしています。対象は60歳以上の高齢者と基礎疾患など重症化リスクをもつ18歳以上となりました。12歳以上の全国民を対象とした3回目接種と比べその対象がかなり制限されています。また特筆すべきは第1回目のワクチン時、医療従事者に先行接種していたのですが、今回は対象から外されました。このことについては医療界などから不安の声が漏れているとの意見もありますが、これまでの経験そしてデータからワクチン接種が感染予防ではなく、あくまでも重症化予防であるという結論に達したからなのでしょう。この点からも一般の風邪に対する対応に1歩も2歩も近づいてきたようです。次第にコロナとの共生になっていくのでしょうね。一方、免疫が落ちている方が入院している医療施設での規制緩和はまだまだ先のようです。これは重症化予備軍の集団がいる施設ですから規制緩和からほど遠いのもうなづけます。その意味でも医療従事者はもうしばらく気が抜けません。
COVID-19 その55 外マスク
2022/05/13 オミクロン株が変異を繰り返し、生き残りに必死の様相を呈しています。そのせいでしょうか。我が国の陽性者数は依然として40000人を超え、高止まりから増加傾向すらあります。そのような中、昨日国会では外でのマスク不要が話題に上ったとのこと、併せて専門家からも2mの距離があればマスクは不要という意見もありました。感染症の立場からすればもっともなことだと思いますが、これまで2年間マスクをするのが当たり前になっていた私たちとしては、加えて世間体やみんなの目を気にする真面目な国民性ではこの過渡期、個人間でのいろいろなすれ違い、疑心暗鬼的な場面が出てくるのではと危惧しています。欧米では今やマスクは着用していない方が多いようですし、それを自然に受け入れているようです。今後マスク問題から目を離せません。
COVID-19 その54 試金石
2022/04/23 桜の花がいつものように咲き誇りそしていつものように散ってしまいました。そして街には今ハナミズキの可憐な花が咲いています。自然にとって感染症や戦争などは我関せず、いつも通りの営みを繰り返していますがその逞しさには圧倒されるばかりです。このところコロナ感染者数は第7波を前に高止まりしているようです。と言っても今は若者たちが感染し、高齢者の感染者数は少ないものの重症化してしまうという構図。このために若者たちへのワクチン接種、そして行動規範を厳しくという声も聞かれていますがさて現実はというと政府の思惑通りにはいかないようです。欧米ではマスク解禁の動きもある一方で中国では徹底した制限政策,ロックダウンも行っているようです。同じコロナに対する対策の格差、まさに日本は今後の我が国を占う試金石の時期にきています。
COVID-19 その53 春景色
2022/04/01 コロナ陽性者数がピークを過ぎいったんは減少傾向に転じたかと思われたのもつかの間、各地では再び増加傾向に入った感があります。世間の主な関心事はいつの間にかロシアのウクライナ侵攻に移り、そして満開の桜が咲き誇る東京ではこれを愛でる多くの人々が街に繰り出しています。コロナ禍から丸2年が過ぎコロナに対する危機感がややもすれば薄れがちとなり、万単位のコロナ陽性者数にももはや驚かなくなっているのはやむを得ない事なのでしょう。春景色はコロナ前と変わらずに私たちに美しい姿を見せ、ひとときの安寧の時をもたらしています。コロナとの共生がすでに始まっているのでしょうか。今日は多くの方が新生活をスタートする日。当院も新入職員を迎えました。幸多き人生を歩まれん事を!Bon Voyage!!
COVID-19 その52 まん延防止と経済
2022/03/16 オミクロン株による感染者数が依然として全国で26000人を超えている中、まん延防止等重点措置の全面的な解除が決定されました。これだけ感染がまん延し、もはや局所的な制限をとっても効果がないと判断したのでしょう。さらには経済を回さなければ社会の混乱が一層厳しいものになるとの判断なのでしょう。全国での累積感染者数が580万人を超え、重複する人がいるとは言えおよそ20人に一人が感染した計算になりいつ感染するかわからない状況です。要は感染しても重症化しないそして感染させないことが大事なレベルになってきました。その意味では敵の正体もわからず治療薬もなかった手探り状態の一昨年とは異なり私たちの気持ちにも余裕が出てきたような気がします。とは言ってもそこで気を緩めることはできません。慣れっこになることが最も危険。せっかく身につけた基本的な感染防止対策を各人がしっかりと取っていくことが大切です。
COVID-19 その51 BA.1.1 とBA.2
2022/03/02 コロナ感染もデルタ株からたちまちのうちにオミクロン株一色になってしまいましたがここにきてまた感染力の強い新たな株BA.2が我が国でも散見し始めています。当初この株は感染力が強いということでステルス株なる名称もつけられており恐怖心をあおるものでしたが、デンマークや南アフリカなど諸外国の臨床データが出始めいろいろとわかってきたようです。BA.2の特徴は感染力が強いものの入院率や入院後の重症化率は今のオミクロンであるBA.1.1とほぼ同様とのこと。ワクチンの効果で言えば重症化率を低くすることはもちろんですが、ワクチン接種者がたとえ感染したとしてもその感染力は低くなり他の方を感染させる率を下げる効果があるようだとの報告もあります。戦争はまさに敵を知ることから始まりますね。それにしてもロシアのウクライナへの侵攻、言えることは天変地異や感染症との戦いは人類にとってはやむを得ないと思いますが、この美しい地球をなぜ人為的な戦いで汚しているのか、理由はどうあれ私たち地球人としては悲しい事です。
COVID-19 その50 あっぱれな若武者
2022/02/17 オミクロン株による感染者数の急激な増加、諸外国ではそれに呼応するかのようにピークアウト後は急峻なカーブを描いて減少に転ずると言われてきました。日本もそのはずだったのですが・・・全国の陽性者数が10万人を超えてから若干の減少は見らていますが、その後は9万人前後をうろうろ、‘高止まり’なる言葉がまたまた連日のように聞こえてくる現状に、国民はいらだちを通り越し、どうもあきらめと慣れが出てきているようにも思えます。案じていた事、高齢者、中でも併存疾患のある方々の重症化そして死亡数の増加など、まだまだ医療界は気が抜けない日々が続いています。そんな暗いニュースばかりのなかに一筋の光明、冬季オリンピックでの若武者たちの活躍でしょうか。特にハーフパイプの平野君の2回目の評価に対する不満を単に悔しがるのではなく、それをばねに自分の力に変えての3回目の完璧な演技にあっぱれとしか言いようがありませんでした。その風貌につい誤った先入観を持たれやすいのでしょうが、人間見た目ではなく中身が大事と改めて示していました。この歳になっても若者たちに教えられること多々です。
COVID-19 その49 十万人越え
2022/02/04 ついに全国の感染者数が10万人を超えました。感染者数の急激な増加に加え今問題となっているのが濃厚接触者数の増加。この影響のため就業者数の減少が見られ、会社そして医療施設までもが運営を継続するための人員配置で四苦八苦しています。これは第5波までは見られなかった出来事です。傾向も見えてきました。感染拡大は家庭内感染、それも子供たちからの感染が多いこと、重症化する方は持病を抱えた高齢者。さて見えてきたのはいいのですがどのように感染防止に当たったらいいのか、先に述べた就業人への影響を少しでも少なくするため政府は濃厚接触者に対する自宅療養期間の短縮を決定しました。また子供たちへのワクチン接種も本格化する動きもあるようです。色々手をつくしているもののウイルスは我々をあざ笑うかのように対策をすり抜けては増加を繰り返しているようです。ある程度のピークまでは一人一人が自覚を持って行動するしか手はないのでしょうか....
COVID-19 その48 輪番医
2022/01/19 1月14日に掲載したこのコーナーで全国の感染者数が10000人超えを記録し20000人を超えるのも時間の問題と書いたばかりでしたがその日には20000人を超え、昨日には30000人を超えてしまいました。とどまるところを知らないオミクロン株感染。諸外国で見られた急カーブの増加曲線もついに我が国のこととなってしまいました。本日は政府が専門部会の意見を入れ、新たに13都道府県にまん延防止等重点措置が発出されるとか。これで全国で16都道府県に発令されることになります。ただ懸念はこの勢いが飲食店やイベントなどの規制だけでいいのかということです。医療ひっ迫度合も病床占有率が20%を超えてきた都道府県が多くなり、オミクロン株の重症化率が低いと言っても母数が多くなれば一定数は入院を必要とされる様相に医療ひっ迫も時間の問題と危惧されます。ここで必要なのは入院患者数を増やさないことすなわち第5波での経験を活かし、自宅療養者への医療提供などを十分に行うシステムを作ることが大事です。神奈川県ではすでに神奈川方式を実施し、その一環で当院も自宅療養者に対するオンライン診療を行う’輪番医’になり、昨日はその活動の初日でした。オミクロン株の性格上、軽症者が多く自宅療養者が増加することは目に見えており、その面での必要とされる医療もしっかりと実施していこうと思います。
COVID-19 その47 倍増が止まらない
2022/01/14 2022年の松が明けたとたんのオミクロン株の急激な増加。全国ではすでに10000人越えを記録、20000人を超えるのも時間の問題の様相を呈しています。昨年の暮れごろは欧米での急激な拡大を他人事のように見ており、マスク文化に慣れた日本は諸外国とは違うと思っていたのが嘘の様です。連日先週の感染者数との比較で倍々ならぬ、5倍10倍増の報道。どこまで増加するのでしょうか。一方では見えてきたものもあります。潜伏期間が3日前後とこれまでのものよりはきわめて短く、また症状も喉の痛み、倦怠感、筋肉痛そして発熱。重症化する率が低いことも他の国の報告と同じです。やはり日本だけが特殊ではなかったようですね。そうなると欧米という先達がいるのですからこの株に対する対応は色々と考えられるはず。ワクチン接種にしてもようやく前倒しが容認されつつありますがこのような時こそ一歩先んじての対応を取っていかなければなりません。
2022年 年頭にあたってのご挨拶
2022/01/04 あけましておめでとうございます。 開院7年目の新年を迎えました。 コロナ禍で明け暮れた昨年、いつの間にか年が暮れ、そしていつの間にか年が明けたという感覚を持っている方も多い事と思います。瞬く間に世界中に広がったオミクロン、今後はこの変異株と第6波に対して私たちがいかに立ち向かわなければならないか。基本は一つ、常日頃から感染症予防に留意した行動規範の遵守です。 当院は感染防止対策だけでなく、消化器系や血管系疾患に代表される急性期医療やがん医療など‘必要とされる医療’に対して総合専門外来としての機能を存分に生かし、怯むことなく診療を継続して参ります。 これまで唱えてきたa)情報の共有b)明るい職場環境つくりc)自らが受けたい医療の提供のための創意工夫の思いをしっかりと持ち、スタッフ一丸となり歩んでまいります。 さらには財団の基本理念‘断らない医療’患者主体の医療‘’地域に根ざし、地域に貢献する医療‘を常に心に刻み当院の基本精神である’和顔愛語、先意承問‘を実践して参ります。 本年の標語は’愚直なる継続‘’Be optimistic’の2語にしました。この困難な時こそ、しっかりと地に足をつけながら日々を粛々と歩み、そして常に楽観的に物事をとらえ明るく生きること、これらを大切にしながら常に前進したいと思います。 今年一年、よろしくお願いいたします。
COVID-19 その46 ギリシャ語のアルファベット15番目
2021/12/04 コロナ禍になってから数多くの新語あるいは外来語を急に耳にするようになりました。3密、黙食、ブレークスルー、ソーシャルディスタンス等々。最近になり突然現れたのがオミクロン、はてさてなんのことやらと思っていたのですがどうやらコロナ変異株の新株らしいと。把握するのに2~3日かかりました。その語源をさぐってみたらギリシャ語文字24個のうちの15番目であることがわかりました。ちなみに今まで世間を席捲していたデルタ株のデルタは4番目。WHOはこれまでCOVID-19の変異株の名前を、確認された国や地域の名を冠していたのですが差別や偏見を避けるため2021年5月からギリシャ語の文字順に変異株を名付け始めたそうです。とすると最近話題のオミクロンは15番目の変異株かと思ったら13番目だそうで、13番目のν(ニュー)と14番目のξ(クシー)は除かれたそうです。ニューは新しいnew と混同するのを避けるためですが、はてさてξは何故除かれたのか、諸説あるそうなのですが、それは皆さまの探求心にお任せいたします。
COVID-19 その45 恐る恐る
2021/11/25 我が国では第5波で医療ひっ迫や在宅死など人々を恐怖に陥れたCOVID-19 が不気味なほどに影を潜めている今日この頃、欧州では規制緩和の後、再び猛威を振るい自由な国オランダでさえ今週末から完全ロックダウンを実施するとか、またオーストリアではワクチン接種の義務化など政府のいろいろな規制に対して各地で暴動というニュースが報じられています。お隣韓国でもブレークスルー感染が増加しているそうで、日本の今の状況は人種差ではなさそうです。そんな中、わが国は飲食店の営業時間、人数などについて規制緩和の動きがありますが、この二年近く頑張ってきたせいなのか、素直に飲み会参加、忘年会参加とはいかないような心理になっており、恐る恐るリハビリをしながら社会復帰を目指そうと思っています。もちろんマスク、ソーシャルディスタンスそして手指消毒といった基本的なことは遵守しながら・・・。
COVID-19 その44 モルヌピラビルと新庄
2021/11/05 舌を噛みそうな,おまじないのようなこの名前、英国で承認された世界初の新型コロナ感染症に対する経口薬の名前だそうです。軽症者が服用することにより進行を抑えることができるとか。我が国では塩野義製薬がこの分野に参戦しているものの実用までにはまだ時間がかかりそう。国産ワクチン開発もしかり。研究の分野では欧米の後塵を拝している様子にどうしてなのか?とつい考えてしまいます。研究費に対するお金はもちろんでしょうが、出る杭は打たれる、右ならえを良しとする文化が教育の現場から連綿と続いているのも要因なのかと。そんな事を考えていた折の日ハム、新庄新監督の就任インタビュー。その恰好といい型破りの発言といい日本もまだまだ捨てたものじゃないなと感じた次第。今後の新庄の活躍にも期待ですが、果たして彼は野球界にそして日本に受け入れられるのか楽しみです。
