当クリニックについて
院長の一言
西暦の絞込み:テニス
2024/03/27 テニスとの付き合いはどれほどになるでしょうか、出会いは大学、確か19歳の時だったかと思いますが、それからかれこれ50年。半世紀もの間お付き合いいただいているスポーツです。テニスというと他のスポーツと比べておしとやかなスポーツと思われる方が多いのではと思いますが、いやいやその動きは瞬発力、忍耐力そして相手との駆け引きが問われは走りが基本のなかなかのスポーツです。でも他のスポーツと比べ高齢者でもできる事は間違いなく、若かりし日、テニスを始めた理由の一つとして人生の後半でも出来るからとの思いがあったからです。働き盛りの30代、40代には極まれにしかできませんでしたが、今でも月に一度はラケットを握るように心がけています。これからどのぐらい今の走るテニスをキープできるか定かではありませんが、できるだけ長くお付き合いいただきたいと思っています。
土いじり
2024/03/08 歳を重ねると若いころよりも自然に親しむ機会が多くなると言いますが何故なのでしょう? 今、月に一度週末には故郷福島に帰り、庭いじりを楽しんでいます。そんな土いじりなど若い時分、自分がするなど想像も出来ませんでした。早朝、起床と共に朝のルーティーンをこなし最後の締めが庭掃除を兼ねた土いじりです。雑草を一本一本抜いている時、その生きる逞しさにただただ驚いています。冬場はまだいいのですがこれがシーズンになると帰るたびにまた一からやり直し。でもそんなとき、世事の雑音から解放され無心に作業している自分がいます。きっと年老いるとやがては自分も自然回帰するからかななどうららかな春の日和の中でついそんな事を考えてしまいます。
チョコレート
2024/02/19 今年のバレンタインデーがいつの間にか過ぎていました。このバレンタインデーなるものはキリスト教と深い関係があり、2月14日を愛に関する特別な日と認識されていたのは実にローマ時代にまでさかのぼれるそうです。1900代半ばに日本でも取り入れられ、それ以降日本独自のバレンタインデーが出来上がりました。それは商業ベースで始まったチョコレートを贈る習慣ですが、このチョコレートを女性から男性に贈ること、それが女性の男性への愛の告白の代名詞となることなどは日本独特だそうです。日本人はいろいろな面で欧米の文化を取り入れ、それから独自の文化を創り出す事が得意なのですね。
~川崎さいわいがんウイーク2024年開催のお知らせ~
2024/02/05 毎年2月4日が世界がんデーということをご存知でしょうか? ‘がん’についての意識向上と検診、予防さらには治療への取り組みを促すため、世界的な対がん組織である国際対がん連合UICC(Unio Internationalis Contra Cancrum)がこの日を世界対がんデーという記念日にしました。日本人の2人に1人ががんに罹患する昨今、昔と違いがんは身近な病気になりました。また‘がん’と病名を告げられる事をはばかられた時代も今は昔、今では一般的な病名として世間では受け入れられています。がんについて少しでも関心を持っていただき、がんの予防はもちろん、早期発見、早期治療に結びつけていただけたらとの思いで、石心会川崎地区の医療施設である川崎幸病院、川崎幸クリニック、第二川崎幸クリニックの3施設共催で2016年より2月4日からの一週間、かわさき幸がんウイークと銘うって種々の催しを開催しております。 コロナ禍の3年半、展示のみにて開催しておりました本会も、本年からは最終日の2月10日にハイブリッド形式によるミニレクチャーも企画しております。また会期中、院内では患者さんによる手作りの作品を展示しております。またイーライリリー社のご協力を受け‘リリー・オンコロジー・オン・キャンバス’に寄せられたがん患者さんやそのご家族の方々の作品を展示しております。 この機会に少しでも多くの方々にがんについて関心を持っていただきそして学んでいただけましたら幸いです。 2024年2月 第二川崎幸クリニック 院長 関川浩司
炊き出し
2024/01/24 能登半島地震から3週間、まだまだ先の見えぬ避難生活を強いられている方が多くいます。そのような状況を連日報道を通じて知ることが出来ますがその中で炊き出しの光景を目にすることがあります。先日も杉良太郎氏がキッチンカー3台を仕立て、肉うどんやカレーを炊き出ししていました。その他大勢の方が寄付やボランティアを通じて災害に遭った方々へ手を差し伸べています。その人達は異口同音に明日は我が身、思いやる心が大切と言っていますが’情けは人の為めならず’という言葉を思い出します。3.11の時、福島県の双葉町の方々が埼玉県加須市の高校に長期避難していた時、福島県出身の一人としていてもたってもいられず、加須の避難所で福島医大のOB、OG達と医療ボランティアをしていた時期がありました。その折、同じ福島県出身の西田敏行さんがたしか原宿にあるラーメン店の方々と一緒に炊き出しに来ていました。その時食べたラーメンのおいしかった事を昨日の事の様に覚えています。避難されている方々にとって温かな炊き出しは本当に心にしみるものだなとTVの映像を見ながらあの当時を思い出しては今も避難されている方々へ思いを寄せています。頑張れ能登半島!!!
早慶戦
2024/01/12 昨年の秋、6大学野球の早慶戦が地方巡業の形で福島市で開催されました。地元のOB達の熱意で開催が決まったようですが、観客席はプロ野球顔負けの満員御礼だったとか。6大学野球のそれも早慶戦の人気のほどがうかがえました。オフシーズンにはこのように地方での開催が定期的に行われていると慶大野球部OBの方にお聞きしました。その方は現役時代なんと6大学野球の首位打者を3度獲得、当時は雑誌ベースボールの表紙を王貞治氏と並んで飾っていたほどの活躍だったとか。その後一時社会人野球にも籍をおきましたが会社人生を全うし、一流企業のトップにまで上り詰め、今は悠々自適、趣味で絵を描き時々個展も開いているとか。そのようなお話をその方のアトリエでお聞きする機会がありました。そして当院のオープンギャラリーでの個展のご協力もしていただけるとのこと。当院での個展、今から楽しみです。
2024年 年頭にあたってのご挨拶
2024/01/04 あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。 本年の元旦は初日の出も愛でることが出来、穏やかな一日を過ごせると思っていた矢先の能登半島地震でした。また2日には羽田空港での衝突炎上事故。まさに一寸先は闇と感じさせられた年始めとなってしまいました。川崎市医師会からも元旦から今後の能登半島医療支援に関する緊急連絡が入りました。2日には新たな緊急連絡が入り、羽田空港への医療支援の要請に関するものでした。 このような一連の動きから改めて‘必要とされる医療’を提供し続けること、それが私たち医療者の使命と考えさせられました。落ち着かない状況で始まった2024年ですが、本年もスタッフ一丸となりブレずに一年を過ごしたいと思っております。 本年は開院9年目を迎えます。これまで唱えてきたa)情報の共有b)明るい職場環境つくりc)自らが受けたい医療の提供のための創意工夫d)誰もが働きたくなる職場環境作りの4点を今後も継続して参ります。財団の基本理念‘断らない医療’患者主体の医療‘’地域に根ざし、地域に貢献する医療‘を常に心に刻み当院の基本精神である’和顔愛語、先意承問‘を実践していただきたいと思います。 今年の当院の標語は‘飛翔’と’Thoughtfulness’にしました。開院9周年を迎えるにあたり、皆が龍のように空高く飛ぶがごとく一歩前進する年になるよう、さらにはスタッフ同士がお互いを思いやり、働きやすい職場でよりよい医療を提供するという意味をこめました。 本年もよろしくお願いいたします。 2024年初春 社会医療法人財団石心会 第二川崎幸クリニック 院長 関川浩司
設計図と絵画
2023/12/22 最近ある画家の個展に行く機会がありました。現代と昔の街並みを組み合わせ精緻なタッチで描く事を特徴としており、さらにその中の登場人物も細かく本当に細かく丁寧に描かれていました。会場に入った瞬間からこんな画家が日本にもいるのだと一瞬鳥肌が立ったほどでした。その制作過程も見ることができました。壁一面を占めるほどの大作も原画の過程では方眼紙を用いて下絵を描き、それを徐々に大きくしていく手法、まさに設計図と同じ手法でした。画家の名前は山口晃氏、その精密な絵画だけではなく、メッセージ性も高く思わず一つ一つの作品に釘付けになってしまいました。
スイカ
2023/12/11 コロナ禍を契機に加速度的に進んだものの一つにキャッシュレスがあります。それもタッチレス決裁。その先駆けがスイカでしょうか。私が川崎に赴任した2006年あたりからスイカが世の中に出始め、地方ではその存在を知らなかったのがこちらに来て初めて知り早速スイカを購入し通勤に役立てていました。今ではクレジット機能やアプリの駅ネットと連動し、買い物ができたり新幹線の座席指定まで我が家で出来、チケットレスで改札を通っています。本当に便利な世の中になったものです。でも不思議なのがあの瞬間のタッチでよくもまあ情報が正確にインプットされるのだなと首をかしげている自分を見るにつけ、昔テレビの中に人がいると思っていたそんな笑い話をつい思い出しています。
視野狭窄
2023/11/29 年寄の頑固じじいと世間ではよく言われますが、加齢によって動脈硬化が進み凝り固まった考えを持ちがちなのもその一因でしょう。また齢を重ねると多くの人が瞼が落ちてきます。人によっては加齢性眼瞼下垂などの病名までついてしまいますが、それによって世の中が狭く見えるいわゆる視野狭窄も頑固さの一因になっているのかもしれません。そのような事から最近朝のルーティーンでは風呂に入りながら変顔体操をしています。目を大きく開けることを意識し、そして目の周りの皮膚を伸ばすことを心がけているのですが、写真に映る顔を見ても間違いなく瞼は落ちているなと感じる今日この頃、さて明日も変顔体操をしなければ。
最高気温
2023/11/09 11月になったというのに各地では最高気温が25度を超す‘夏日’なる日が続いています。11月5日には全国測定地点の7か所で30度を超す気温となり、中でも熊本では1890年に統計を開始してから最も高い気温となったとのことです。東京でも28度を記録しこれも100年ぶりとか。今週末からは一転、気温が下降し、北国では積雪の予想も。夏から冬にまっしぐら、四季の美しさを愛でていた日本はどこに行ってしまったのでしょう。今年の紅葉はどこか中途半端な色づきをしているような、そんな気がしてなりません。
国際化委員会
2023/10/24 当院は2015年の開院当初からインターナショナルクリニックとしても意識し運営しています。当初は管理部からの発信と院内整備だけでしたが現在は国際化委員会を作り、定期的にミーティングを行い外国人に対する医療提供のため種々工夫を行っています。その理由として川崎には外国人居住者が多く、加えて羽田に近いことから訪日外国人も多いからです。必要とされる医療を外国人にも特別に意識することなく提供するという考えに基づき、受付には数か国語を話せるコンシェルジュを配したり、問診表や検査説明にも各種言語訳のものを用意したり、通訳用タブレットを用意したりしています。これらのまとめ役をするのが国際化委員会。最近では来院した外国人の方々にアンケートを実施し、彼らの思いを聞き今後の医療の提供に役立てるという活動もしています。また院内スタッフ向けにも会話教室を催したりしていますがそれらの活動を4半期に一度朝礼で披露してもらっています。
検診
2023/10/04 2019年に出たがん検診率に関する国際データによると日本の受診率は先進諸国の中でも高くないとのこと。乳がん、子宮がんの検診率でみると第一位がチェコで受診率は80%以上、2位がオランダ、続いてアメリカ、イタリア、オーストラリア、ドイツ、韓国そして40%台の日本の順です。受けない理由として①受ける時間がない②費用がかかり経済的に負担だから③がんと分かるのが怖い④健康状態に自信があり、必要を感じないなどが挙げられるそうです。日頃から自分の身体に関心を持っていただけたらと思います。当院でもプラチナがん検診を行っています。お気軽にご相談ください。
九品仏
2023/09/21 東急大井町線自由が丘駅の隣駅が九品仏。この字をみてどう読むかわからない方も多いのでは。正解は‘くほんぶつ’。駅を降りると左手すぐに松林に囲まれた参道があり、その奥に浄真寺があります。江戸時代に奥沢城というお城跡に建てられた浄土宗のお寺ですが、その境内の本堂と対面する3つの阿弥陀堂にそれぞれ3体づつ安置されている九体の阿弥陀如来像が九品仏の名前の由来です。その九体を穏やかに見守るように鎮座する本殿の釈迦如来さま。実に心が穏やかになる空間です。四季折々、境内はその表情を変え訪れる人たちを和ませてくれます。私はできる限り毎週末の朝に訪れてはマイナスイオンに浸りそして力をいただいています。
気温
2023/09/06 9月に入ったというのに昨日の川崎の気温は35度でした。最近、軽井沢に行く機会がありましたが別荘族の方々もこれまではクーラーがいらなかったけど昨今の軽井沢の夏はクーラーが必須だと異口同音に言っていました。軽井沢のすぐ近く、東御市にある海野宿に最近家を建てた私の知人のところにはクーラーがありました。完成当初、クーラーは全く考えていなかったそうですがさすがの暑さに急遽設置したとか。マレーシア在住の方からこんな話も聞きました。熱帯気候に属するマレーシアでは夏でも35度を超える日がなく湿度も東京ほどではないとのこと。日本の夏はもはや亜熱帯どころか熱帯気候になってしまったのでしょうか。
加齢
2023/08/21 最近、古希を前にした友人と加齢について話す機会がありました。古希は人生70古来稀なりから来ていますが、古希を前にした我々の年代は白秋から玄冬へ向かう人生を振り返る時期だろうと言う者がいたり、この歳になるとそんな発想が多くなりがちの様です。私は最近見た番組について話ました。千葉県にお住まいのトライアスロンにいまだに出ている90歳の方の話です。トライアスロンそれも私がやっていたオリンピックディスタンス(スイム1.5kmバイク40kmラン10km)ではなくフル(スイム3kmバイク180kmラン42.195km)に今でも参加。その練習風景たるや自転車は若者の如くペダルを漕ぎ、買い物に行くときも常に筋肉を鍛えることを意識しながら歩いているとか。若者たちとの飲み会シーンもありましたがそれこそ違和感なく楽しそうに飲んでいました。Age is just the number. 思わず背筋を伸ばしていました。
オランダから朋来る
2023/08/07 先日オランダ留学時代お世話になった方の娘さんご一家が来日しました。コロナ禍でやむなく来日を延期していたのが日本も5類になり規制緩和の兆しが見えた事から来日したとのこと。訪日外人数のこのところの増加はきっとこういう方々なのでしょう。ご一家は両親と18歳16歳そして14歳の子供たち。母国語はオランダ語ですが英語教育は11歳から必須で2~3年で日常会話には支障ないとか。都内や川崎を案内している時にはもちろん英語でしたが全員会話には支障なく付き合ってくれました。アルファベット民族と非アルファベット民族の違いはあるものの、英語力の上達の速さには驚かされました。 それにしてもオランダ留学から30余年が過ぎた今でも二世代あるいは三世代にわたりお付き合いできること、当時はこのようになるとは夢にも思えないまさに’朋有り遠方より来る’でした。
遠隔診療
2023/07/20 このコロナ禍で各分野が長足の進歩を遂げたものがいくつかあります。医療界では遠隔診療がその一つです。これは患者さんが来院することなく、自宅から電話や情報通信機器を用い医師と直接会話し診療をするシステムです。自宅待機を余儀なくされていたコロナ陽性患者にはとても有効な診療ツールでした。また高齢化社会を迎え、来院が困難な高齢者にも自宅にいながら直接医師と話しが出来、その結果処方もしてもらえるという利点、さらには薬局のデリバリーシステムを使用しお薬を届けてもらう事もできます。この様に診療の上では極めて有効な手段であったものが8月からは電話診療が実質不可となり施設基準を取得した施設が情報通信機器を用いた場合にのみ診療できるシステムに変更されます。これにより、おそらくは情報通信機器を持っていない高齢者の多くはこれまでのような恩恵を受けられなくなります。最近の猛暑で外出を控えるように行政は通達を出しておきながら一方ではせっかくの新しい診療体系を縮小させ、患者側の利便性を奪う事になる事、行政も今一度この点について現実に即した対応をしてもらいたいと思います。
美しい日本
2023/07/06 美しい日本と聞いて皆さんはどんな事を思い浮かべるでしょうか? 自然、言葉、街、歴史的な建造物、さらには音楽、いろいろな道(どう)などなど。私が真っ先に想いうかべるのは雄大な富士山の姿、満開の桜でしょうか。そうそう様々な彩の紅葉もありました。新緑の頃、豊かな雪解け水を奏でる滝もまた美しいものですし、青空に映える樹氷もそれは美しいものです。やはり美しい日本に欠かせないのは四季のうつろいなのかなと。今年の梅雨は雨の日と思ったら蒸し暑い日々が続くなど不完全燃焼的なものでした。思わず亜熱帯と思わせるような昨今、これも温暖化現象のせいなのでしょう。古き時代から受け継がれてきた美しい日本を私たち一人ひとりが知恵を絞りながら後世に残していかなければなりません。
医療の進歩
2023/06/23 医療界に属して早40余年、世の中の進歩とともに、医療もいろいろなものが進化してきました。今では当たり前な検査となっている超音波エコー、これは私が医師になりたての頃にようやく世の中に現れました。覚えたてのつたない技術でも多くの開業医の先生からお呼びがかかりました。そんな時代でした。CTも1分近く息を止めていなければなりませんでした。このため子供のCTでは鎮静剤まで使っていたそんな時代でした。MRIは無論世の中にありません。PET検査が出たころは医師ですら今でいうペットケアと混同していました。外科の分野では私が医師になって10年目の頃、腹腔鏡外科手術手技が現れました。その当時その新しい技術にチャレンジした医師と開腹術にこだわっていた医師が2分され、前者が長く生き残れました。今ロボット支援手術が外科の領域を席捲し始めているのと同じ状況がその当時ありました。電子カルテの出現も日常診療を一変しました。この先医療はどのように進化し続けるのでしょうか。IT、AIそしてチャットGPTの応用など、今後の展開が楽しみです。