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COVID-19 その15 てんでんこ

2020/08/08 感染者数の増加が止まりません。これまでは大都会での感染数の増加が言われていたのが沖縄をはじめとした地方での増加がみられています。人口比にしたら東京よりも多く、そして検査件数の増加の影響だけではなさそうです。また感染傾向としていわゆる‘夜の街感染’から‘家庭内感染’に移行、年代も40代、50代が多くなってきているとのこと。まさしくウイルスは巧みに私たちの社会にいろいろな手を使いながら浸透しているということですね。それも手を変え品を変えたえず変化をしながら….。救いは日本人の重症化率や死亡率が低いということ、これについてはいろいろな説があるようですが、これといった理由はまだないようです。地方での流行は大都会と違い医療施設も少なく、さぞや現場のご苦労はいかばかりかと案じてしまいます。家庭内感染についてもしかり。家庭での過ごし方などメディアを通じ専門家と称する人たちがいろいろと述べていますが、結局は自分が感染しない、させない事が大事です。ではどうするか?常日頃の咳エチケット、事ある毎の手指の消毒、会話などの際には相手との距離を考えたり、感染しやすいと思われるところには行かないというような感染を家庭に持ち込まないような基本的な事をするしかないのでしょうね。めいめいがという意味のてんでんこ。これに尽きると思います。

COVID-19  その14 1237

2020/07/30 1237何の数字かわかりますか?我が国で初めて1000名を超えた昨日の新型コロナ陽性患者数です。ついひと月前までは100名にも満たなかった数がわずか一か月余りで10倍以上に。また半年間感染者数が0であった岩手県も昨日ついに陽性患者が2名出てしまい、さらには各地で過去最高の感染者数を数えています。それにも関わらず、国は以前としてGo toキャンペーンの実施を継続しています。誰が見ても‘今じゃないでしょ’と言いたくなるような中途半端な政策。以前このコーナーで政治は我々の命がかかっている、一票の重みは大きいと書きましたが今の思いを国民一人一人がしっかりと胸に刻んでほしいと思います。今、新型コロナに対する対応について医学的論理からと経済的論理から専門者会議、識者、あまたいるコメンテーターから出て百花繚乱の感があります。皆それぞれの立場では正解の論理、それを両立することができないジレンマに陥っているのが実情でしょう。まさしく医療と経済の二律相反。しかしこのまま感染者数が倍加的に増加し、その影響が高齢者や持病を抱えている方々に出てしまったら医療はひっ迫し通常の医療すなわちがんや血管系さらには救急といった医療が回らなくなるのは自明です。命あっての社会、健康あっての経済と私は思っています。揺らぐ政策の中、結局一人一人が自身の身を守るほかないのでしょうね。

COVID-19  その13 災い転じて

2020/07/14 コロナ禍がもたらしたもの、日常と思われていた事が非日常となってしまったこと,仲間たちと大声でしゃべったり、笑ったりする飲み会、ライブやコンサートへの参加そしてスポーツクラブでの運動など。非日常と思われたものが日常となってしまったこと、マスクの着用、検温、神経質なぐらいのアルコール手指消毒、ソーシャルディスタンスのキープ、日々の生活歴の記載。数えきれないぐらい風景が変わってしまいました。一方では新たにもたらしてくれたものもありました。オンライン診療、テレワークなどITの目覚ましい進化。3月初めには当院の3役でテレビ会議を始めました。会議と言ってもスマホ画面を通してのミニ会議ですが、このような落ち着かない世の中だからこそ新たな事をやっていこうという乗りで始めました。おそらくこの騒動がなかったら決してしなかったであろうテレ会議、こんなにも簡単に出来てしまうことにまずは素直な驚きでした。そしてWeb会議も日常的な風景になりました。まさに災い転じて福となすを意識する日々です。そうそう夜の街に出る機会もなくなってしまった今、家庭菜園を始めハーブティーを飲む習慣がつきました。また市販の牛乳を使ってのヨーグルト作りを始め、そのヨーグルトを使ってのチーズ作りも始めてしまいました。これも一種の災い転じて・・・でしょうか。何事もpositive thinking。こうやって人類は闘いながらも進化してきたのだと、歴史書を紐解いては納得している昨今です。

開院5周年にあたり

2020/07/01 2015年7月1日、石心会発祥のこの地に新しい総合専門外来が誕生しました。その日は朝から雨でした。朝礼の席でスタッフに‘雨降って地固まる’‘真っ白なキャンバスに色とりどりの絵を描いていこう‘と述べた事を昨日の事のように覚えております。それから丸5年が過ぎ、全国でも珍しい総合専門外来として今日まで大過なく歩んで参りました。開院当時、外科系消化器系総合専門外来として銘打っておりましたが今では外科系消化器系、心臓・血管系、脳血管系総合専門外来となりました。また日帰り化学療法センターではがんに悩む方々に寄り添い、日帰り手術センターでは美容形成外科、下肢静脈瘤、婦人科、外科を中心に月60件を超す手術を行い、充実したものとなりました。さらにはinternational clinicとしても体制を整えてきました。

COVID-19  その12  公衆衛生学

2020/06/23 8,954,692人 468,375人 この数字は何を表しているでしょう?2020年6月22日午後4時現在の世界のコロナウイルス陽性患者数とそれによる死亡者数です。このような数字をたちどころに収集し、世界に発信しているのが米国ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター。今や世界中のメディアがここから発信されるデータを利用しているのです。これまでにない迅速な発表により世界の動きをいち早く知る事ができ、見えない敵である新型コロナウイルスに対する対策を講じる上で重責を担っています。この情報を発信しているのがセンターの共同ディレクターであるLauren Gardner率いるチーム(COVID-19 ダッシュボードチーム)であり、そのきっかけとなったのが一人の中国人大学院生Ensheng Dong。彼は本年1月中国での新型コロナウイルス感染の拡大兆候を見て、すぐにダッシュボードを作成。それを1月22日にTwitterでシェアしたところ瞬く間に注目を集めたとのこと。発想もさることながらその拡散方法も今風である事に驚き、対COVID-19 はPCR検査を始め医学のあらゆる分野が現在持つ力を結集し総力戦で行っています。これまで医学統計学をはじめとする公衆衛生学は医学の世界でも地味な分野に属し、あまり注目されていませんでしたが、今では毎日彼らの発する数字に全世界が注目しています。日本では17,629人、961人(いずれも6月22日午後8時現在)。果たして来月の今頃はどんな数字になっているのでしょうか。

COVID-19 その11  ボランティア

2020/06/12 今回の禍では物流の面でもかなり不安に感じていた時期がありました。4月初旬から中旬の頃、世間では連日患者数が増加し、明日をもわからない時期、医療現場でもマスク、手指消毒剤、ガウン、フェイスシールドなどの納品が滞った時期でもありました。そんな中、全国の多くの方々がボランティアとしていろいろ工夫し医療を支えてくれました。マスク作成の型紙を作ってくれたり、クリアーファイルから簡単なフェイスシールドを作成する型紙を送ってくれたり、、ポリ袋から防護ガウンを作成したりする活動が始まりました。秋田に住む友人のデザイナーに相談したところ、瞬く間にポリ袋と幅広テープでガウンを創るデザインを創作。その型紙を画家、スタイリストさらには書家の方々などの友人たちと共有し、友人たちはそれぞれの時間を見つけながら作成してくれました。その数100着超。作りもしっかりとしていてさすがクリエーターの方々の作るものは一味違うなと感心させられ、その絆に心から感謝した次第。第一波が多少とも安定した昨今、物流も安定してきました。しかしながら第二波に備える準備を怠る事はできません。本日東京アラートが解除されたものの、まだ首都圏では連日陽性患者は発生してます。医療界は当分気を緩めることはできないようです。

COVID-19 その10  励ましの活動

2020/06/03  COVID-19流行からこのシリーズもついに10回目を迎えました。非常事態宣言も解除となり第一波は一応の落ち着きを見せてはいますが東京アラートが発出されたようにまだまだ油断はできません。New normal ・・・皆、マスクをし、距離を取り、手洗いをし・・・。そんな中、各界の方々が暗い世の中を少しでも明るくしようと私たちを励ます活動に取り組んでいます。医療従事者を励ますという意味で53日間の自宅ライブを敢行していた小曽根真さんは先日そのファイナルをサントリーホールから中継していました。このようにWeb演奏会を催してくれている音楽家たち、歌を紡いで癒してくれる多くの歌手たち、Stay Homeでのストレッチを披露する多くのスポーツ選手がいます。そんな中、久々に自ら毎日ミシンを踏みながらマスクガードを作っているロンドン在住の私の知人のファッションデザイナーがいます。題してTHE POWER OF FASION2020, from Michiko Koshino。送っていただいたマスクガードに添えられたメッセージには‘このマスクガードを市販のマスクと一緒に使用することで、気分が少しでも明るくなってほしいし、暗い時期こそ何か明るさを見つけないといけないでしょ。’とありました。マスクを着用することが当分の間、当たり前になっていくであろう今、カラフルなマスクが街にあふれれば、みんなの気分もきっと明るくなると思います。新型ウイルスとの長期戦、毎日を明るくそして前向きにです。

COVID-19 その9 怯むことなく・・・

2020/05/20 全国39の県の非常事態宣言が解除になりました。4月から既に一か月以上たち、ようやく新型ウイルスの第1波の攻撃が多少緩みをみせ、この戦場にも光明が差しこんできたようにも思えます。しかし敵もさるもの、新型ウイルスはなかなかのやり手です。ちょっとでも気を緩めれば、彼らは少しの隙をついてまた暴れ出します。決して油断せず、マスク着用、ソーシャルディスタンスのキープ、手洗いの励行を行い続けなければなりません。その意味ではワクチンが製造されるまでは気を緩めることはできないでしょう。特に医療界はもちろんの事です。感染流行前は病気を治す事だけを考え医療施設に行けばよかったのが新型コロナ以来、医療施設に足を向けること自体が手控えられ、また待合室では隣の方の存在が気になるという声も聞かれます。内視鏡検査や手術に至っては自粛の見解が学会から流されています。これらによるこれまでの病気の進行や発見の手遅れという弊害も考えなければなりません。いろいろな企業が守るべき基準があるように、いやそれ以上に身体を預かる私たち医療従事者は感染防止対策を考えなければなりませんし、そこから力を抜くことは当分なさそうです。安心して必要とされる医療が今後も受けられるよう、システムや環境整備を行い、怯むことなくよりよい医療の提供を行っていきたいと思います。

COVID-19その8  選挙

2020/05/09 4月に出た非常事態宣言が一か月延長になり、報道そしてコメンテーターがいろいろな角度からこれを論じ百家争鳴の感があります。そのような中、異彩を放つのが大阪府知事。国の非常事態宣言延長の発出に対して終了基準について提示されていないとの視点から大阪基準なるものを発表しました。それによると感染経路不明者が10人未満。陽性者率7%未満、重症者ICU60%未満、これを一週間続けられれば規制を緩和するとのこと。数値による説明は誰もが納得しやすいし、具体性があります。加えて達成度を色で市民そして府民に伝えるのだそうです。照らす対象として選ばれたのが川崎にゆかりの岡本太郎が大阪万博の際に作った太陽の塔。非達成は赤、達成した日は黄色、そして一週間達成し段階的緩和開始となった際には緑色に照らすそうです。内容の評価については専門家にお任せしますが、データに基づいた情報共有と周知そして意識づけを行うというわかり易い取り組みに府民、市民のうけもまずまずとか。新型ウイルスは指導者の力量を試し、そして政治の大事さを私たちに教えてくれています。これほどまでに政治が私たちの生活そして命にかかわっていると国民全体が感じたのは戦後初めての事ではないでしょうか。政治の行方を選ぶのは選挙です。これからは一人一人が選挙にたいしてこれまで以上に慎重にそして強い関心を持ち、関わっていってほしいと思います。

COVID-19 その7 ~花鳥風月~

2020/05/01 今年の4月はどこに行ってしまったのでしょう。まさに‘花のいろはうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに’の心境でした。 最近では花が盛りの藤棚やチューリップの花が摘まれていることをニュースで知りました。目的は感染予防ということですが、、、そのニュースが流れたとき花を摘むということと感染予防との関係が結びつかず理解するまでに多少の時間を要しました。美しい花を愛でるために大勢の人たちが集まってしまう、それが感染の原因となるから花を摘み、人払いをするのだとか・・花に罪はないのに、花鳥風月をこよなく愛する日本人の心まで摘まれてしまったようなそんなさびしい気持ちになりました。確かに人が大勢集まる事は今、絶対に避けるべきですが、それを阻止するために果たして花を摘むことが必要だったのか・・担当の方は日頃から愛情を込め花を育てているだけにおそらくは私以上に、摘む事に対してかなりな想いがあったでしょうし、もちろん他の方法も考えた事でしょう。こんなところまで新型ウイルス感染の影響がでているとは・・・皆が各分野でそれぞれに頑張っているとき非常事態だからこそ一人一人が守るべきところは守っていただきたいと思っています。  今、医療界は新型ウイルス感染と戦いそして院内感染と戦っています。物心ともにギリギリのところで医療者は頑張っているのですから、どうか皆さんも心を一つにして戦って欲しいと思います。一人一人の自覚でそれができると思います。花を摘むこともなく・・・。