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COVID-19 その19 神無月

2020/10/21 神無月も既に20日も過ぎ、朝夕の寒さが一層厳しくなってきました。今年はコロナ禍のためいつの間にか季節が移ろい、衣替えもままならない今日この頃です。変わらないのは相変わらずのマスク着用。さてその神無月、年に一度 全国の八百万(やおよろず)の神々たちがいろいろな相談ごとをするため出雲大社に集まり、そのために各地の神様たちがいなくなるというのが由来だそうです。しかし今年は各地でコロナ禍に対する祈祷が行われていますし、神無月などと言っていられない状況ですね。神様たちも往ったり来たりさぞや忙しいことでしょう。と思っていたらやはり各地にはお留守番の神様がいるのだそうでそれが‘恵比須様’。こうした留守神様を祭るために10月に‘恵比須講’をするところが多いのだそうです。今、西ヨーロッパが再びコロナ禍で大変な時期、八百万の神様たちには是非日本の奇跡を見守っていただきたいものです。

COVID-19 その18  Go to キャンペーン

2020/09/28 長月9月もいつの間にか終わろうとしています。猛暑が続いた日々もさすがにこの頃は落ち着きを見せ、秋の気配がそこかしこに感じられるようになりました。社会ではコロナとの共生そして経済の再生を掲げ、10月からは東京も含めたGo to キャンペーンの実施や長らく鎖国状態となっていた諸外国からの往来も再開するとか。経済論理から行けばいたしかたないこととは思いますが、やはり医療の世界に身をおくものとしては感染症の怖さを知っているだけに慎重になってしまいます。これまでの半年の自粛の成果がこのような経済活動の再開でどのようになっていくのか。ヨーロッパ特にイギリス、フランスそしてスペインでは再びコロナ禍が猛威をふるっているとの事。日本には ‘神風’のように諸外国とは違う風が果たして吹き続けてくれるのか、心配の種は尽きません。ただ一つ言える事は一人一人の自覚の大切さ。他人を思いやる心、すなわち‘うつらない’そして‘うつさない’の気持ちと予防に関するこれまで言われてきた基本的な事の継続しかないのでしょうね。キャンペーンそして規制解除という文字に踊らされる事なく、愚直なる継続を粛々と行っていきましょう。

COVID-19 その17 マスクと夏

2020/09/10 いつの間にか重陽の節句も過ぎてしまいましたが今年はまだ夏の暑さの余韻が色濃く残っています。‘夏だ!海だ!’と水しぶきを上げ、うちわを扇ぎながらかき氷やスイカにがぶりつき、そして夜空を見上げ大輪の花火を見ながら大ジョッキで冷えたビールを一気に飲み干すといったいつもの夏の風景がどこかに行ってしまいました。街では暑いのにもかかわらずマスクを着用。そして東京駅の一角にはついにマスク専門店まで現れたとのこと。いつの間にかマスクが常用化され、マスクをしていない人を街で見かけると違和感を感じてしまう風潮があるようです。もちろん、公共の場所や人が大勢集まるところででのマスク着用は他の方への配慮も含め必要ですが、ソーシャルディスタンスをキープし大声でしゃべったり、食べたりしていなければマスクははずしてもいいと思います。

COVID-19 その16 コロナ禍と学会

2020/08/14 久しぶりに学会に参加しました。と言ってもこのコロナ禍ですから会場に赴くわけではなくWebでの学会参加です。各演者、各座長ともそれぞれの職場にいての発表と司会。最初は不思議な感覚でしたが、私も職場に居ながら演題に集中し、ディスカッションを聞くことが出来、また発表ブースをたちどころに移動できいろいろな発表を聴けるというメリットもありました。これがコロナ禍がもたらしたnew normal。本当に素晴らしい企画です。日常の診療に忙しく学会会場に足を運ぶ事のできない人もそして会場から遠隔地に住んでいる人も自分の施設に居ながら参加できる事、そして空いた時間を利用してリアルな発表も聞けますし、聞き逃した発表も後日オンデマンドで配信されるスライドを見ることもできます。今後の学会はこれまでのように会場に赴く形式とこのようなWebでの参加の二形式で行われるのではないかと思います。ただ若い諸君にとっては地方で行われる学会の場合には学術もさることながらその土地の名産に舌鼓をうち他施設との交流や医局員達との親睦のノミニケーションがなくなるというデメリットもある事は事実でしょうが。

COVID-19 その15 てんでんこ

2020/08/08 感染者数の増加が止まりません。これまでは大都会での感染数の増加が言われていたのが沖縄をはじめとした地方での増加がみられています。人口比にしたら東京よりも多く、そして検査件数の増加の影響だけではなさそうです。また感染傾向としていわゆる‘夜の街感染’から‘家庭内感染’に移行、年代も40代、50代が多くなってきているとのこと。まさしくウイルスは巧みに私たちの社会にいろいろな手を使いながら浸透しているということですね。それも手を変え品を変えたえず変化をしながら….。救いは日本人の重症化率や死亡率が低いということ、これについてはいろいろな説があるようですが、これといった理由はまだないようです。地方での流行は大都会と違い医療施設も少なく、さぞや現場のご苦労はいかばかりかと案じてしまいます。家庭内感染についてもしかり。家庭での過ごし方などメディアを通じ専門家と称する人たちがいろいろと述べていますが、結局は自分が感染しない、させない事が大事です。ではどうするか?常日頃の咳エチケット、事ある毎の手指の消毒、会話などの際には相手との距離を考えたり、感染しやすいと思われるところには行かないというような感染を家庭に持ち込まないような基本的な事をするしかないのでしょうね。めいめいがという意味のてんでんこ。これに尽きると思います。

COVID-19  その14 1237

2020/07/30 1237何の数字かわかりますか?我が国で初めて1000名を超えた昨日の新型コロナ陽性患者数です。ついひと月前までは100名にも満たなかった数がわずか一か月余りで10倍以上に。また半年間感染者数が0であった岩手県も昨日ついに陽性患者が2名出てしまい、さらには各地で過去最高の感染者数を数えています。それにも関わらず、国は以前としてGo toキャンペーンの実施を継続しています。誰が見ても‘今じゃないでしょ’と言いたくなるような中途半端な政策。以前このコーナーで政治は我々の命がかかっている、一票の重みは大きいと書きましたが今の思いを国民一人一人がしっかりと胸に刻んでほしいと思います。今、新型コロナに対する対応について医学的論理からと経済的論理から専門者会議、識者、あまたいるコメンテーターから出て百花繚乱の感があります。皆それぞれの立場では正解の論理、それを両立することができないジレンマに陥っているのが実情でしょう。まさしく医療と経済の二律相反。しかしこのまま感染者数が倍加的に増加し、その影響が高齢者や持病を抱えている方々に出てしまったら医療はひっ迫し通常の医療すなわちがんや血管系さらには救急といった医療が回らなくなるのは自明です。命あっての社会、健康あっての経済と私は思っています。揺らぐ政策の中、結局一人一人が自身の身を守るほかないのでしょうね。

COVID-19  その13 災い転じて

2020/07/14 コロナ禍がもたらしたもの、日常と思われていた事が非日常となってしまったこと,仲間たちと大声でしゃべったり、笑ったりする飲み会、ライブやコンサートへの参加そしてスポーツクラブでの運動など。非日常と思われたものが日常となってしまったこと、マスクの着用、検温、神経質なぐらいのアルコール手指消毒、ソーシャルディスタンスのキープ、日々の生活歴の記載。数えきれないぐらい風景が変わってしまいました。一方では新たにもたらしてくれたものもありました。オンライン診療、テレワークなどITの目覚ましい進化。3月初めには当院の3役でテレビ会議を始めました。会議と言ってもスマホ画面を通してのミニ会議ですが、このような落ち着かない世の中だからこそ新たな事をやっていこうという乗りで始めました。おそらくこの騒動がなかったら決してしなかったであろうテレ会議、こんなにも簡単に出来てしまうことにまずは素直な驚きでした。そしてWeb会議も日常的な風景になりました。まさに災い転じて福となすを意識する日々です。そうそう夜の街に出る機会もなくなってしまった今、家庭菜園を始めハーブティーを飲む習慣がつきました。また市販の牛乳を使ってのヨーグルト作りを始め、そのヨーグルトを使ってのチーズ作りも始めてしまいました。これも一種の災い転じて・・・でしょうか。何事もpositive thinking。こうやって人類は闘いながらも進化してきたのだと、歴史書を紐解いては納得している昨今です。

開院5周年にあたり

2020/07/01 2015年7月1日、石心会発祥のこの地に新しい総合専門外来が誕生しました。その日は朝から雨でした。朝礼の席でスタッフに‘雨降って地固まる’‘真っ白なキャンバスに色とりどりの絵を描いていこう‘と述べた事を昨日の事のように覚えております。それから丸5年が過ぎ、全国でも珍しい総合専門外来として今日まで大過なく歩んで参りました。開院当時、外科系消化器系総合専門外来として銘打っておりましたが今では外科系消化器系、心臓・血管系、脳血管系総合専門外来となりました。また日帰り化学療法センターではがんに悩む方々に寄り添い、日帰り手術センターでは美容形成外科、下肢静脈瘤、婦人科、外科を中心に月60件を超す手術を行い、充実したものとなりました。さらにはinternational clinicとしても体制を整えてきました。

COVID-19  その12  公衆衛生学

2020/06/23 8,954,692人 468,375人 この数字は何を表しているでしょう?2020年6月22日午後4時現在の世界のコロナウイルス陽性患者数とそれによる死亡者数です。このような数字をたちどころに収集し、世界に発信しているのが米国ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター。今や世界中のメディアがここから発信されるデータを利用しているのです。これまでにない迅速な発表により世界の動きをいち早く知る事ができ、見えない敵である新型コロナウイルスに対する対策を講じる上で重責を担っています。この情報を発信しているのがセンターの共同ディレクターであるLauren Gardner率いるチーム(COVID-19 ダッシュボードチーム)であり、そのきっかけとなったのが一人の中国人大学院生Ensheng Dong。彼は本年1月中国での新型コロナウイルス感染の拡大兆候を見て、すぐにダッシュボードを作成。それを1月22日にTwitterでシェアしたところ瞬く間に注目を集めたとのこと。発想もさることながらその拡散方法も今風である事に驚き、対COVID-19 はPCR検査を始め医学のあらゆる分野が現在持つ力を結集し総力戦で行っています。これまで医学統計学をはじめとする公衆衛生学は医学の世界でも地味な分野に属し、あまり注目されていませんでしたが、今では毎日彼らの発する数字に全世界が注目しています。日本では17,629人、961人(いずれも6月22日午後8時現在)。果たして来月の今頃はどんな数字になっているのでしょうか。

COVID-19 その11  ボランティア

2020/06/12 今回の禍では物流の面でもかなり不安に感じていた時期がありました。4月初旬から中旬の頃、世間では連日患者数が増加し、明日をもわからない時期、医療現場でもマスク、手指消毒剤、ガウン、フェイスシールドなどの納品が滞った時期でもありました。そんな中、全国の多くの方々がボランティアとしていろいろ工夫し医療を支えてくれました。マスク作成の型紙を作ってくれたり、クリアーファイルから簡単なフェイスシールドを作成する型紙を送ってくれたり、、ポリ袋から防護ガウンを作成したりする活動が始まりました。秋田に住む友人のデザイナーに相談したところ、瞬く間にポリ袋と幅広テープでガウンを創るデザインを創作。その型紙を画家、スタイリストさらには書家の方々などの友人たちと共有し、友人たちはそれぞれの時間を見つけながら作成してくれました。その数100着超。作りもしっかりとしていてさすがクリエーターの方々の作るものは一味違うなと感心させられ、その絆に心から感謝した次第。第一波が多少とも安定した昨今、物流も安定してきました。しかしながら第二波に備える準備を怠る事はできません。本日東京アラートが解除されたものの、まだ首都圏では連日陽性患者は発生してます。医療界は当分気を緩めることはできないようです。