診療科のご案内
逆流性食道炎外科
はじめに
逆流性食道炎とは、胃液が食道に逆流することにより、胸焼けなどの症状を起こす病気です。主な原因として、食道と胃の境界の下部食道括約筋の機能低下が挙げられます。 通常は、下部食道括約筋が胃液の逆流を防いでいますが、この筋肉がゆるむと、胃液が食道へ逆流し、様々な症状を引き起こします。多くの場合、食道裂孔ヘルニアを合併しています。
担当医による動画解説【病院がつくった健康情報サイト「みんなの健康塾ちゃんねる」】
【外科医師監修!】逆流性食道炎に対する外科治療とは
網木医師による経過報告
皆様の健康維持と増進、病気の早期発見と治療に役立てて頂けるよう、「みんなの健康塾ちゃんねる」を開設しました。第二川崎幸クリニックや石心会グループの医師・看護師・検査技師・理学療法士・管理栄養士が監修した医療情報を発信しています。
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主な症状
必要な検査
上部消化管内視鏡検査、バリウム検査、24時間食道pHモニタリング検査、CT検査などを行い、手術適応を決定します。
24時間食道pHモニタリング検査
胃食道逆流の程度を評価するための検査で、酸性の(pHの低い)胃液が食道内に逆流すると食道内pH値が低下することを利用しています。 pHモニターの装置(直径2mmほどの軟らかいチューブ)を鼻から入れて先端部を胃内に留置し、24時間のpHの変動を記録して、胃食道逆流の有無、程度を評価します。 逆流性食道炎に対する手術適応を決定するうえで非常に重要な検査であり、2泊3日の入院で行っております。
内科的な治療
胃液が逆流し、食道が胃酸に晒されると様々な症状を引き起こします。そのため、治療は内服薬で胃酸を中和することが中心となります。多くの場合は内服薬で改善しますが、残念ながら十分な効果が得られない場合があります。
なぜ内服薬で改善しない?
逆流性食道炎の症状の多くは、胃酸が食道に接触することで生じます。この場合、胃酸を内服薬で中和することで、症状は改善されます。一方で、内服薬では胃液の量そのものを減らすことは出来ません。 そのため、胃液を嘔吐してしまう、さらには胃液が気管へ流れ込んで咳や肺炎を起こしてしまうなど、胃酸による刺激以外の症状に対してはあまり有効ではないのです。
外科的な治療
胃を正常な位置に引き戻し、緩んだ食道裂孔を縫い縮め、胃の一部を食道へ巻きつけることにより、逆流を防止します (噴門形成術)。 腹部に5-12mm程度の孔を5ヶ所開け、腹腔鏡を用いて手術を行います。手術時間は2時間程度で、入院期間は5日間となります。症状改善率は約90%と非常に高く、内服薬は不要となる場合が多いです。
担当医師
網木 学(Manabu Amiki)
資格:
麻酔科標榜医
日本外科学会専門医・指導医
日本内視鏡外科学会技術認定医・評議員
日本消化器外科学会専門医・指導医
検診マンモグラフィー読影認定医
日本ヘルニア学会評議員
厚生労働省指定オンライン診療研修修了
診療担当表
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 | |
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午前 | 網木 | ||||||
午後 | 網木 | ||||||
夕方 |
外来予約
外来のご予約は電話でのみ受け付けております。
予約 TEL:044-511-2112
治療に関する疑問・相談(無料)
治療に関する疑問点などについてはEmailでも対応しておりますのでお気軽にご相談ください。
E-mail:gyakusyoku@saiwaihp.org
責任者:網木 学
オンライン初診予約 毎週土曜9:00~9:30
2020年6月より逆流性食道炎外科の初診患者様を対象に、オンライン診療を開始致しました。
当院ではコロナウィルスに対して十分な対策を行っておりますが、それでも、病院に来られることを躊躇されている患者様もいらっしゃるかと思います。そうした患者様は、是非、オンライン診療の活用をご検討下さい。
初診患者様の予約手順は下記のようになります。なお、当科のオンライン診療は、LINEでのビデオ通話のみとなります。そのため、患者様が特別な機器をご準備頂く必要はございません。
担当医 | 網木 学 |
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診察日 | 土曜日 9:00~9:30 |
診察料金 | 3割負担 724円~1,124円 |
1割負担 294円~434円 | |
対象 | 当院の逆流性食道炎外科外来を初めて受診される方 |
〈カルテ作成及び診察に必要な情報をお伺いいたします〉
オンライン診療に際してご用意いただくもの
- スマートフォン(iPhone、Android共に可)
- 電波の良い環境
※電波の悪い環境の場合、ビデオ通話が繋がらないことがございます。 - 健康保険証または医療券等(お申し込み時に必要です)
オンライン診療の流れ
- オンライン初診予約申し込みフォームよりお申し込みください
- カルテ作成及び診察に必要な情報をお伺いいたします
- 保険証の確認が必要となりますのでご準備ください
- お申し込み完了後、メールが届きます
- 仮予約となります
- 予約日時確定後、メールが届きます
- 診察日時を確定し、診察方法のご案内をいたします
- 診察(ビデオ通話)
- 予約時間になりましたら、電波の良いところで医師からの着信をお待ちください
- 治療が必要と判断した場合、次回より当院にご来院いただき診察となります
- お支払いについて
- 診察終了後、ご請求書(支払い銀行口座)を郵送いたします