診療科のご案内

形成外科

当院では、形成外科の分野を2つの領域に分けて診療しています。
先天性や病気、ケガ、加齢でも機能障害のあるものは「形成再建外科」で、シミやしわ、二重にしたい、鼻を高くしたいなどの美容的な診療は「形成美容外科(形成外科・美容外科センター)」で行っています。
それぞれ担当医師が異なりますが、ご自身で判断が難しい場合には、どの医師にご相談頂いても大丈夫です。ご説明の上、適切な担当医師を割り当てさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。

病気やケガでおこる
体表面の異常・変形

形成再建外科

自費での二重瞼手術や
顔のシミ・しわ取り術など

美容外科センター

形成外科とは

形成外科は、身体の表面に見える形の変化を、可能な限りきれいに修復することを目的としています。頭のてっぺんからつま先まで、目に見えるところは全てが対象となります。
身体の形の変化の原因には、

  • ケガ(なかなか治らないキズ、治ったあとのキズアトによる変形など)
  • 皮膚や皮下脂肪、筋肉にできるシコリ(腫瘍)
  • 外科手術後の変形や、感染などの合併症によるキズやキズアト)
  • 生まれつきの変化(先天性の形態変化)
  • 加齢による変化(眼瞼下垂などの機能障害があるもの、シミなどの機能障害のないもの、など)

などがあります。 生まれつきのものや、病気やケガが原因で起こる変化(①~④全てと、⑤の一部)は健康保険の適応となりますが、 加齢による変化の中でも機能的な障害が無いもの(⑤の中でも、シミやたるみ、肌の質感、異常とまでは言えない本人の見た目の特性など)については、自由診療(自費)となります。

形成再建外科が扱う主な病気

形成外科は「キズ(傷)」の専門家です。ケガをきれいに治すためには、最初の処置が大切です。 キズの状況に応じて、形成外科的なきれいな縫合(外科的治療)や、軟膏や創傷被覆材などを使用した外用療法(保存的治療)などを行います。 また、ご自宅でご自身でも処置が可能な場合には、適切な処置の方法を指導することで、通院回数を減らし、できる限り日常生活を維持しながら治療に努めます。 古い手術やケガによる傷跡や、痛みや引きつれを生じた傷跡(拘縮やケロイドなど)も治療が可能です。

手術後のケロイド

熱傷の傷はその原因や深さ・広さによって程度が異なりますが、創の状態に応じた局所管理が大切です。 熱傷が深い場合には植皮など手術が必要になることもあります。また治った後、傷がもり上がったり、ひきつれて瘢痕拘縮という状態になると、形成手術が必要になることもあります。 不適切な初期治療によって、深いキズになったり、感染したりすると、傷跡が醜くなる原因となりかねません。熱傷治療では状況に応じた適切な形成外科的管理と治療が必要です。

顔のケガでは、骨折を伴うことがあります。頬・鼻・あご・眼窩などの骨折では、外観の変形の他にも様々な機能障害を残す場合があります。 これら顔面骨の骨折では、2~3週間で変形治癒してしまうため、治療にもタイムリミットがあります。顔を強く打ったりした場合には、できるだけ早く形成外科を受診してください。
※川崎幸病院の2023年4月の病床改変にともない、顔面骨骨折の入院手術治療を一旦、停止しています。外来診察での診断および適切な病院のご紹介は可能です。 既に診断がついており、手術を希望される方につきましては、お近くに入院手術が可能な形成外科がございましたら、直接そちらをご受診ください。

体表には頭から足の先まで、皮膚あるいは皮膚の下にできもの(腫瘍)が生じることがしばしばあります。これらは局所麻酔の手術(日帰り手術)で摘出・切除して治療します。 表面の腫瘍でも悪性腫瘍のこともありますので正確な診断のもとにきちんと切除して治療することが大切です。切除後には大きな欠損が生じる場合がありますので、治療後の傷跡のことも考慮した手術を行います。 また生まれつきのあざ(黒いもの、青いもの、赤いものなど)は近年レーザー光線によって手術しないで治療ができるようになりましたが、部位や大きさ、さらには種類によっては外科治療がずっと有効なこともありますので、症例に応じた適切な治療を行います。

粉瘤

背中の脂肪腫

先天性の母斑

鼻の脂漏性角化症

瞼が下がって見えにくい病気があります。眼瞼下垂症といって、瞼が開きにくい状態をいいます。瞼が開きにくいと人は眉毛をあげて一所懸命、瞼をあけようとします。 そのため無理がかかって頭痛や肩こりの原因になることがしばしばあります。特にコンタクトレンズを長く使用してきた方や花粉症の方(瞼をよくこする癖があるため)、眼科で白内障などの手術をうけられたご高齢の方などにしばしば見受けます。 生まれつきの方もいらっしゃいます。このような方には、瞼の奥の腱膜や筋肉を修復する日帰り手術を行います。 この治療によって、視野が広がって瞼の重だるさが取れるとともに、肩こりや頭痛などが改善する場合もあります。瞼が重だるい方で肩こりや頭痛の強いかたは、眼瞼下垂かもしれません。日帰り手術で治療が可能です。形成外科の外来へご相談ください。

以前より行われていた自家組織移植(自分の身体の一部を利用して乳房を再建する方法)のほかに、乳房インプラントによる乳房再建も公的健康保険が使える様になっています。
乳がん手術と同時に乳房再建を行うこともできますし、乳がん手術を既に行ってしまった方の乳房再建も可能です。当院では、乳腺外科(ブレストセンター)と連携し、 乳がん治療から乳房再建までをトータルでコーディネートできます。

足の親指(母趾)に発生しやすい疾患で、不適切な爪の切り方(深爪など)や足ゆびをぶつけてしまうなどの外傷によるものや、足ゆびの骨の状態、靴や歩き方など、様々な原因で起こります。 爪が曲がっているだけで痛みのない方から、感染して膿が出て痛みが強い方までいらっしゃいます。腫れ上がって痛みが強い場合には、外来受診時に局所麻酔で陥入してる爪を部分的に除去し、痛みや感染を和らげる処置をします。
軽症の方はワイヤーなどで爪の食い込みを矯正したりしますが、中等症以上の方の場合には、局所麻酔で手術治療を行う場合もあります。手術治療では、フェノール法や通常の陥入爪手術が日帰りで行えます。
また、ご高齢の方や爪白癬(爪の水虫)で爪が厚くなり、ご自宅の爪切りなどでは切れない場合なども、外来で爪切りを行うことも可能です。お気軽にご相談ください。

外科手術後のなかなか治らないキズ、動脈硬化や糖尿病に伴う足の潰瘍、寝たきりの方や車椅子生活の方の床ずれなどの治療も行っています。主に通院治療や在宅医療の支援を行っています。入院手術が必要な場合には、他院をご紹介する場合もあります。

口唇口蓋裂の傷跡や瞼・鼻・唇・耳などの顔面の異常や手足の変形、機能異常は形成外科的手術によって改善することができます。 顔面の先天性の形態変化では、副耳や耳瘻孔、折れ耳などの耳介の疾患が多く見られます。局所麻酔の日帰り手術での対応のみとなりますので、局所麻酔に耐えられない年齢の方や全身麻酔での手術が必要と判断された方などでは、他院をご紹介する場合がございます。

診療担当表

  曜日 曜日 曜日 曜日 曜日 曜日 曜日
午前 佐藤*1
(美容外科)
(形成全般)
佐藤*1
(美容外科)
(形成全般)
石井*2
(形成全般)
佐藤*1
(美容外科)
(形成全般)
石井
(形成全般)
栗山*2(1・3・5)
(乳房再建)
(眼瞼形成)
(形成全般)
石井(2・4)
(形成全般)
午後 佐藤*1
(美容外科)
(形成全般)
*2
(創傷治癒)
(皮膚軟部腫瘍)
(形成全般)
*2
(創傷治癒)
(皮膚軟部腫瘍)
(形成全般)
栗山*2
(乳房再建)
(眼瞼形成)
(形成全般)
石井
(形成全般)
夕方
▶形成外科・美容外科センターページはこちら

※赤文字は女性医師
*1 美容外科をご希望の方は佐藤医師の診察となります
*2 形成再建外科

担当医(形成再建外科)

栗山 元根

栗山 元根(Motone Kuriyama) 川崎幸病院
形成再建外科部長

■専門分野・得意とする手技

頭頚部・躯幹再建、乳房再建、マイクロサージャリー、眼瞼形成

■略歴

1997年 千葉大学病院形成外科
2007年 高知大学病院形成外科
2018年 千葉大学病院形成外科
2019年 新百合ヶ丘総合病院形成外科
2023年 川崎幸病院 形成再建外科

■認定資格等

日本形成外科学会形成外科専門医・指導医
日本形成外科学会再建・マイクロサージャリー分野指導医
日本形成外科学会皮膚腫瘍外科分野指導医
厚生労働省認定臨床研修指導医
OSCE評価者認定
日本美容医療協会美容レーザー適正認定医
乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師

金 佑吏

金 佑吏(Yuri Kin) 川崎幸病院
形成再建外科医師

■専門分野・得意とする手技

創傷外科、難治性潰瘍

■略歴

2010年 千葉大学医学部卒業
2012年 千葉労災病院 形成外科
2012年 千葉大学病院形成外科
2015年 東京労災病院 形成外科
2017年 川崎幸病院 形成外科

■認定資格等

日本形成外科学会専門医
乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師

担当医(美容外科センター)

佐藤 兼重

佐藤 兼重(Kaneshige Sato)
第二川崎幸クリニック
形成外科・美容外科(非常勤)

■専門分野・得意とする手技

形成外科、頭蓋顔面骨外科、美容外科、顔面輪郭形成術

■略歴

千葉大学医学部卒
昭和大学附属病院 形成外科
昭和大学形成外科 講師
フランス政府給費留学 パリ大学サンルイ病院
昭和大学形成外科 助教授
昭和大学形成外科 教授
千葉大学形成外科 教授
川崎幸病院 形成外科部長/形成外科・美容外科センター長

■認定資格等

日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会専門医
日本頭蓋顎顔面外科学会専門医
日本創傷外科学会専門医
日本形成外科学会皮膚腫瘍外科指導専門医

病院がつくった健康情報サイト「みんなの健康塾ちゃんねる」

皆様の健康維持と増進、病気の早期発見と治療に役立てて頂けるよう、「みんなの健康塾ちゃんねる」を開設しました。第二川崎幸クリニックや石心会グループの医師・看護師・検査技師・理学療法士・管理栄養士が監修した医療情報を発信しています。

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肩こりの原因にもなる!?眼瞼下垂

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