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町の時計屋さん

2018/04/13 最近 物を買うのが大変便利になりました。量販店やネットでも簡単に買える時代になっているからなのでしょうね。一方では町の時計屋さんのように昔かたぎの方が親身な商売をされている、そんな商業形態がだんだん少なくなってきているようにも思えます。最近こんな事がありました。部屋の整理をしていたら古い物入れの中に30数年前に使うのをやめてしまった時計を見つけました。何故30数年前の時計とわかったかというと時計のバンドに懐かしいアルミ製のカレンダーがまだ付いていたのです。昭和57年とありました。もちろんその当時で時が止まったのでした。懐かしい思いで何気なく振ってみたところ自動巻きだったようで、なんと時を刻み始めたのです。うれしくなり一日持っていたら30数年ぶりに正確に時を刻み始め・・・。大学入学の祝いで親からもらった思い出の時計でしたからもう一度使いたい思いにかられ、量販店付属の修理部門やビルに入っている修理店に足を運んだのですが残念ながらどこでも‘ピンが錆びついており、無理に取ろうとすると本体まで傷つけてしまう事になる’と断られてしまいました。自分で革のバンドを切ってピンを見たら指摘の通りさびていたわけで・・・最後に地元の年配の方がやっている時計屋さんに持っていったら‘ピンを切って差し替えれば大丈夫’と心強い返事。そして見事に今でも私の左腕で正確に時を刻んでいます。今は便利な世の中になりました。でも何か・・・物を大切にする心、そして昔の職人気質、そんな事が忘れ去られようとしているそんな思いを感じた出来事でした。

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